転ぶこと


161204さまざまなジャンルのカリスマがやってきて、
子どもたちをコーチする姿を追っかけた「奇跡のレッスン」という番組。
すこし前、たまたまフィギュアスケート編を見た。
福岡の近く、飯塚の小さなスケートリンクの教室にやってきたのは、
アイスダンスの元世界チャンピオン。

彼女の最初のレッスンは、転ぶこと。
「転んでもいいの。大事なのはどうやって立ち上がるかということ」
まるでそこも振付のひとつであるように、さあ、転んで、そして立ち上がって。
狐につままれたような顔をしながら、そのうち子どもたちは楽しげに転び始め、
手足をきれいに使って立ち上がれるようになっていった。

明日、14歳になる息子。
1日早いけど、今日サッカーの試合頑張ったし、フライングケーキ。
転んでもいいよって、言えたかなあ。
転ばないで、転んじゃダメ、ばっかり言ってきちゃった気がするなあ。

もうとっくに私の背を追い越して、牛丼もつけ麺も特盛で、
とにかく扱いづらい生き物であるわけですが、
まあ私も思えば35年くらい中二病のまんまのような気もするし、
お互いさまね、負けないぜ、って感じで。
とりあえず丈夫で、ありがとう。
最近ちょっと、やさしいよね。

いいも悪いもなく、これからガンガン転ぶと思うし、
立ち上がりたくない時も来ると思うけど、
その時何かしてあげられるか、わからないけど。

中3の娘とぶつかってばかりで悩むお母さんに、
カリスマコーチはこんなこと言ってた。
「演技のことばかりではなく、お母さん自身のこと、人生のこと、
いろんなことを話してあげてください。
そしていつも、愛しているということを、伝えてあげてください」

セ、センセー、無理です、ニッポン人なので(笑)

伝えられないけど、伝えたいと思ってることがなんとか伝わればいいかな。
親の心子知らず。私もそうやってきっとオトナになった。
行く道に、困難と同じ数の突破がありますように。
夜と同じ数、朝は来るから。

日付変わって、12月5日。ウチの息子、お誕生日、おめでとう。