札幌福岡の旅を終えて、ひと息、と思いきや、「ねーさん!ねーさん!」と、川久保秀一さんの声が聞こえてきたわけで(笑)。
夏旅、締めくくりは、人生初の、のど自慢審査員。
去年の暮れ、能登半島チャリティライブでお世話になった、国立にある市の複合施設矢川プラス。
そこで行われる、川久保さん司会ののど自慢大会の審査員を仰せつかったわけで。
春先くらいにお話いただいたんですが、大喜びで引き受けさせていただきました。
わたしが誰かの歌になんか言うとか、僭越にも程がある、という感じではあったんですが。
「ほめるんだよ!」と家族に言われながら送り出されて、ドキドキしながら。
でもね、上手にできたかわからないけど、皆さんホントに素晴らしかったから、ほめるしかないよ!って感じで、なんかずっと感動してました。知ってる歌は審査員席で一緒に歌って、拍手や手拍子し過ぎて、最後の方掌が痛かった。
考えてみたら、いつも自分でわあわあ何時間も歌ってるけど、22組、ほぼ2時間、誰かの歌を「聴く」ことなんてめったにないわけで。
3歳からおじいさんおばあさんまで、年齢も色とりどり、J-Pop、スタンダード、演歌、ジャンルも色とりどり(優勝はなんと、大学職員だという若い方の歌った、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」のアリア、「誰も寝てはならぬ」でした!)。
何度も泣きそうになってしまった。
歌って、いいなあ、って思いました。審査って言うより、ひとりひとりにお礼を言いたい気分だった。
ちなみに、篠原美也子が選ぶ「ミュージシャン賞」というのも設けてくださり、トゲナシトゲアリというバンドのほとんどスラッシュメタルみたいな曲調にぎっちり詰まった歌詞をそれこそシャウト的に歌ったというか叫び切った6歳の女の子に胸打たれて差し上げました。それにしても最近の子どもは難しい歌よく歌うねえ。。。

審査結果を待つ間、ちいさいライブもあり。
川久保さんと、お互いの曲もありつつ、カバーもありで、なんとなく「青春の1曲」とかどうよという話になり、川久保さんは安全地帯、わたしは佐野元春をチョイス。
そして、ウルトラマンマニアの川久保さんと、M78対決。
M1.Hello!〜出会いつながるストーリー〜(川久保曲)
M2.悲しみにさよなら(安全地帯カバー)
M3.SOMEDAY(佐野元春カバー)
M4.M-78(川久保曲)
M5.M78(篠原曲)
M6.向日葵(篠原曲)
わたしは準備がバタバタで、川久保リーダーとバンドの皆さんにおんぶに抱っこになってしまったけど、なんかすごく楽しかったんですけど。「SOMEDAY」、人前でちゃんと歌うなんて初めてだったけど、言葉に力のある、やっぱいい歌だったなあ。出場者の皆さんの熱唱にあおられて、すごくモチベーション高くて、短いけどぎゅっと深い味のセッションでした。
川久保さんの奥さまでもあるキーボードの明石敏子さんとは、ひょんなご縁で前所属事務所以来のお付き合い。「美也子ちゃん、サムデイよかったよ。演奏してて楽しかったもん!」なんて言ってくれてありがとです。パーカッションの前田さんには去年暮れのチャリティライブに続きお世話になりました。ギターの後藤さんともひっさしぶりにお会いできてうれしかった!

審査員で参加の濱崎真也国立市長、会場にいらしてた元女優で現在国立市議の石井めぐみさんと一緒に。
市長、来年もやりましょ。よろしくお願いします。
終わって、矢川駅近くでおつかれさま。
川久保さんとはずいぶん長いお付き合いだけど、一緒にちゃんと音楽やるの初めてだったなあ。
ご縁に感謝。またラジオで、時々は歌も。カンパイ!(川久保さん下戸だけど)

札幌から始まった夏旅。
インターバル短いのあんまりやらないから、追われたり余裕なかったりもしたけど、ああ、今週もライブだ、今週も歌うんだ、と思ったらうれしくて、出発、到着、また出発をくり返して、全力で走って、全力で止まって、幸せな日々でした。
だからいまは淋しいです。タッチ交代で始まったお相撲も終わっちゃったし(涙)。
でも。
ちゃんと息もしてる、足も動く、まだやれる、だな。
何より、歌があるから、きっと大丈夫だ、と、根拠があるのかないのかわからない自信に鼻の穴をふくらませつつ、ビールと冷酒の海で溺れ死なないように気をつけながら秋を目指します。
ありがとうございました。心から。