恋文

まるで、恋文を読んでいるようだ、と思いながら、リクエストに添えられたメッセージを読みました。4回目となったリクエストライブ、今回も60を越える歌の名が呼ばれました。あらためて、心から感謝を。


わたしの歌を通して、それぞれがいまの自分から、あの日の自分に手紙を書いているように思いました。あの日を生きた自分に、いまを生きる自分からのメッセージ。それはやっぱり、ラブレターだよなあ、って思いました。あなたのあの日に、わたしの歌が共にあったこと、ほんとうにうれしい。でも、歌はささやかなきっかけに過ぎなくて、大切なのは、あなたの心が動いたこと、生きてきたこと、生きていること、生きてゆくこと、あの日のあなたがいたから、いまのあなたがいるということ。たくさんのメッセージを読みながら、そんなふうに思いました。


「Time is ripe」という歌には個人的な思い出があって、ものすごく久しぶりに歌ったんですが、配信を見て歌を聴きながら、自分でもびっくりするくらい泣いてしまいました。ステージでも時々涙出ちゃうけど、それとは違う、いち観客として、という感じで。皆さんの気持ちがちょっとわかったかも(笑)。何もかもなくしてしまって、なんにもうまくいかなくて、でも、だからこそ、いまこそ強くなる時だ、と書いた21歳のわたし。あの日のわたしがいたから、いまのわたしがいる。自給自足だなあと笑いつつ、自分で書いた自分宛の恋文を受け取るような気持ちで、歌を聴いてました。


なつかしさだけではネタ切れになる、でも、ああこれなら続けられるかも、続けたいかも、って思った。SNSのタイムラインのように、日々はどんどん上書きされて、1ヶ月前のことすらなかったことにされてしまうような世界で、あの日の歌は、忘れそうになる道のりを、その果ての現在地を教えてくれるかもしれない。1年にいちどくらい、そういうことあってもいいじゃないですか。2025年版、視聴チケットの販売は1/12まで。2週間ご覧になれます。収録だからやり直しできるんだけど、やっぱり歌い出したら止まれない、テンション変わっちゃうし、というわけで編集なしの一本勝負。あちこちきゃーとかひいとかありますけど、もろともライブということで。エンディングムービーまで、映像班の健闘も楽しんでください。

4回とも舞台を提供してくれたミントホールが秋くらいに閉館になってしまうので、ちと途方に暮れてますが、リクエストライブ、知恵を絞って続けていきたいと思ってます。1年後、お互いどんなだろう。あなたはどんな歌を必要とするだろう。わたしはどんな歌に出会い直すだろう。

申し遅れました、あけましておめでとうございます。2026年、わたくし年女。配信の次は直接対決。駆ける歌は旅から始まります。引き続きご贔屓に。


配信限定ライブ
「独唱〜リクエスト2025〜」

01.風のかたち ‘93「満たされた月」
02.ダイヤモンドダスト ’03「夏ノ花」
03.Time is ripe ’93「海になりたい青」
04.雑草の流儀 ’17「Lighthouse keeper」
05.スイッチ (未発表)
06.愛している ‘93「海になりたい青」
07.Flags ’17「Lighthouse keeper」
08.秒針のビート ’04「種と果実」
09.place ’01「新しい羽根がついた日」
10.同じ様に朝が ’93「海になりたい青」
11.flower ’01「新しい羽根がついた日」
12.2025 (未発表)

ex treasure ’10「bird alone」