火を熾(おこ)すもの


前は本番が終わるとおしまい、だったのが、最近配信があるので、
反省会やってアーカイブが終わって、ようやく、やれやれ、になるわけで。
時間の流れが縦に伸びたり、横に広がったり、アドレナリンが出たり入ったり、不思議な感じ。

2023年11月5日の記録。


30年やっても、オープニングは震える足。
いつか、そうじゃなくなるのかなあ。


次に生まれる時は男で、無口なバンドマンがいいなあ。


今回はセッティングの時間が短くて大変だった映像班。ほんとにおつかれさまでした。
ミントホールの協力、そして手伝いに参戦してくれた悪友の奮闘にも感謝しつつ、
次回も「いい映像」目指しましょう。
家財道具多いので、捜索願出さずに済むよう、整理しましょう(笑)
カメラマンの井上くん、今回はきちんとお願いしてなかったのに、
当日「今日何時入り?」って電話くれて、勇気百倍でした。ありがとう。
お客さんを撮った写真がたくさんありました。
客席にいいお顔があふれてて、ああよかったな、うれしいなあって、心から思いました。


春に続き衣装復刻シリーズ。
30年前、あの歌番組、に出た時、このA.P.C.のセットアップに同じくA.P.C.のダブルカフスのきれいな白シャツを合わせて「誰の様でもなく」を歌ったのでした。
シャツはどっかいっちゃったんだよなあ。


ライブに向けて久しぶりに写真を撮りまして、プロフィールやバナーやチケットにも使ったわけですが。
笑ってる写真、いままで意外となくて、いいね!って、いろんな人から言ってもらって、ちょっとうれしかったり。
なんか、そういう気持ちでした。
笑うの、ずっと難しかった気がする。いま、笑いたい、笑ってやる、って気持ちになってる気がする。


無かったことにはできない。しらっと流れていくのはずるい。
欲しいのは答えじゃない。
振り返って、自分に、時代に、なぜだと問う勇気。
たとえひとりになってしまっても、
それはなんて淋しくて、でもなんて大切な自由だろう。


あなたはあなたの、わたしはわたしの、心に荒野を、唇に歌を。
そんなふうに、いつまで、どこまで。


同じでなくていい。
わたしはこう思う。あなたはどう思う?
音楽は火種でしかない。
火を熾すのは、あなたです。


ありがとう。
乾杯。それぞれの荒野に。
次はリクエスト。さあ悩んで悩んで!わたしも悩むから!
30th記念Tシャツ受注販売受付も準備中。もうしばしお待ちを!

すべての写真・井上新一郎


30th Anniversary Live autumn「心に荒野を、唇に歌を」
2023.11.5(日)YOKOHAMA mint hall

01.満月 ’93「満たされた月」
02.S ’01「新しい羽根がついた日」
03.ありふれたグレイ ’94「いとおしいグレイ」
04.満天 ’02「bird’s-eye view」
05.ライブハウスで会いましょう(未発表)
06.それしきの(未発表)
07.Wing with Wind ’09「バードアローン」
08.遥かなる ’17「Lighthouse keeper」
09.夜間飛行 ’02「bird’s-eye view」
10.Fool in the Rain ’95「河よりも長くゆるやかに」
11.向日葵 ’17「Lighthouse keeper」
12.いずれ散りゆく花ならば ’09「バードアローン」
13.熱狂(未発表)

E.C
01.誰の様でもなく ’93「満たされた月」
02.ひとり ’93「海になりたい青」