シンガーソングライター篠原美也子のオフィシャルウェブサイト

1218LOSSTIME135min.

今シーズン限りで引退しちゃうゴローちゃん。
ノッコンだらけの私を、いつも笑って見守ってくれてありがと。

LOSSTIME。第二ラウンドは135分。
10月の初めての自力配信でいろいろやらかして、
うーん悔しいからもういっかいやるか、と思い、
だったらお世話になった場所で、と思い。
419UNITあらためて延期、払い戻し含めて中締め、
というあんまり楽しくないけどエネルギーだけ取られる告知をしたあとだったので、
ちいさくても良いお知らせをしたかったし。

下北沢SEED SHIPは、いつもお声がけいただいて、
はいはーい、と出演させていただく、というお付き合い。
おおはた雄一さん、まきちゃんぐ、樽木栄一郎くん、見田村千晴さんなど、
目利きオーナーのおかげでたくさんの出会いを作っていただきました。
今回初めてこちらからお願いして、というかたちで、初めてのワンマン。
お客さんがいるとちいさく思えたけど、
お客さんいないと、ああ、結構広いなあ、とか思いつつ。

いろいろ念のため、別日に配信リハーサルまでやったのに、
やはりと言うか、もしかして確信犯!? と突っ込みたくなると言うか、
1曲目は安定の一般道走行(無料配信)。
あとで1曲目視聴画面のコメントを見たら、
「一般道ですよ!」という悲痛な叫びであふれており、泣けたわ。
楽しみに待っててくれたのにまたもや混乱させてしまって、申し訳ない!

白状すると、配信リハの日、なぜかネットがうまく繋がらず、
きちんと配信テストできなくて(原因は未だ謎)、
当日ネットは繋がったんだけど今度は音声が謎のトラブルで時間を食い、
気が付けは本番15分前でワタクシまだすっぴん、
そして映像班が有料道路の入口をまたもや間違えて、さらに道に迷い、という、
まさに2020年を締めくくるにふさわしいドタバタっぷりでありました。

2曲目からは無事有料道路(有料配信)。
画面でわかるかもですが、SEED SHIPのピアノは窓際にあって、
冬は暖房が入っていてもガラスを通してしんしんと冷えてくる。
でも、そんなことも、ああそうだったそうだった、とくすっと笑う感じで、
一気に歌ってしゃべって。
長いことやってると、探せばいっこくらいあるじゃん!
って感じで見つけたクリスマスの歌も歌えたし。
シノハラサンタ、こういうのは配信だから、かな。
お客さんいたら照れそう。
でも、なんか、笑うの大事だなって最近よく思ってて、
笑っちゃってほしいな、と思って。

新しい歌も間に合ってよかった。
悔しいことも、うまくいかないことも、
ずーっと前からずーっとあって、
詮無く、甲斐無く、どうなるものでもないってどれだけわかってても、
あきらめずにいたいな、それしかできないな、と、あらためて。
最強の焼け石に水になりたい。
世界一の悪あがきでいたい。
いままでも、これからも。できれば、淡々と。

最後に人前で歌ったのは3月。
お客さんのいないライブハウスはやっぱり淋しいけど、
配信というかたちのおかげで、
なかなか会えない人たちにも歌が届けることができたことに、
全力で感謝します。
画面越しに気持ちを伝えてくれたこと、
ほんとうにありがとう。
慣れないことだらけの中で、でもチャレンジと健闘続く映像班、
そして惜しみなく協力してくださったSEED SHIP土屋さんにも感謝を。

ふと思い出したこと。
私がメジャーからインディペンデンスに移り住んだ99年から00年あたりは、
ちょうどインターネットが急速に普及し始めた頃で、
いろいろなことがあれよあれよと大きく様変わりして、
たまたまそういう状況下に居合わせたおかげで、私は音楽を続けることができた。
10年に自力で作った書籍「ノーコンエッセイ」のあとがきで、
その時を振り返ってこんなふうに書いている。

「結果的には、インターネットの登場がインディペンデンスレーベルの台頭を呼び、そこにすっぽりはまることによって音楽家としての私は息を吹き返す。ここでも私はひとつ、絶妙のタイミングで時代の門をくぐったのだ」

IT革命、という文字があちこちで躍っていた世紀末から約20年。
何の因果か、いままた、一歩進んだ時代の変わり目にいる。
疫病がトリガーになる、っていうのは誰も想像しなかったと思うので、
胴体着陸的にかなり強引ではあるけれど、
はからずも再び時代が動いている真っ只中に居合わせている。
この門をくぐったあと、振り返って、何を思うのかな。
それを知るために、生き延びてやろうじゃないか、と思う。
すねたり、愚痴ったり、自己憐憫で自分を甘やかしたりするのはもうおしまい。
「コロナ」という言い訳は、2020年に置いていこう。埋めちゃおう。

あの’99〜’00シーズン、1年くらい隠遁して、久しぶりにライブをやった時、
皆さんの「おかえり」という声がどれだけうれしかったことか。
そんなことを思い出しながら、1218は「place」を歌いました。
次に会えたら、今度は私が、皆さんに盛大に「おかえり」を言う番。
その日が一日も早く訪れますように。
それまでライブハウスで留守番してるから。
待ってるから。

で、今度こそ頭っから有料道路乗るぜ! というわけで、
第三ラウンドは新年1月15日、
田中一光篠田達也最強飛車角とともにほぼ3年ぶりのトリオ。
新しい年のカレンダーに、ひとつでも丸つけて年を越せる喜びを噛み締めつつ。

思いっきりひっぱたいたあと、思いっきり抱きしめる、
みたいな年だったな。
悔しいけど、ありがと、2020年。

ワンマンライブ「LOSSTIME 90min.R2」
2020.12.18(金)
下北沢 SEED SHIP

一般道(1/1まで公開。どなたでもご覧になれます)
01. I know

有料道路(1/1まで公開。視聴チケット発売中)
02. 冬の夜
03. ありふれたグレイ
04. M78
05. 淡々と(未発表)
06. Life is a Traffic Jam
07. クリスマスの歌(未発表)
08. limit
09. 理由
10. いずれ散りゆく花ならば
11. place
12. ひとり
E.C
01. Journey

「LOSSTIME 90min.R3」2021.1.15(金)
視聴チケットはこちら


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