光の彼方


120220

過去も未来も、この空沿いにきっとつながってる、
と思いたくなるような空。
そして、着実に力を付けつつある光。
ああ、春が近い、そう思っただけで、
ちょっと涙が出そうな日。

光市母子殺害事件、最高裁判決。
あまりにも壮絶な悲しみは、
時々ひとを立派にしてしまう、
と、この人を見るたびに思う。本村洋さん。
このひとを、立派でもなんでもない、
家族を大事にする普通のお父さんでいられなくしたすべての理由を、
あたしは心の底から憎む。
そして同じ強さで、
「そこ」にたどり着いてしまった元少年の、
18年間の点と線を思う。

おせっかいは承知で、本村さんにもし言えるなら言いたい。
もう忘れていいんですよ。
もう、忘れそうになる自分を責めたりしなくていいんですよ。

勝ちも負けもない。
ただすべては、あの空を横切って、光の彼方へ。