街灯の月

改札を抜けて階段を昇る
前を行く人の踵を見て
顔を上げれば見知らぬ背中が
ゆるやかに続いてる

目をこらし見つめたけど
行く手に光は見えなくて
夜の中それぞれが
今日の終わりへ散って行くだけ

トンネルの果てに光を見てた
幼い日の旅は遠く
暗闇から暗闇へと続く
日々をひとり生きてる

厚い雲に覆われて
今夜は星も見えないけど
道を照らす街灯が
夜ににじんで満月のよう

トンネルの果てに光を見てた
幼い日の旅は遠く
暗闇から暗闇へと続く
日々を生きて行くけど

街灯の月明かりをたどって
見慣れた道を帰ろう
見慣れた道を帰ろう