傷だらけの天使

もう終わりにしよう 誰のせいでもない
最後まで言わないで わかってる
さよならはどうか私から言わせて
恋の終わりを私にください

傷だらけの長い日々 笑い声も痛みも 今は遠くへ

音を立てて閉まるドアの前で
ああ靴音が消えるのを待って泣いていた
やさしくしたくて 死にそうだったのに

荒れ果てたベッドに力尽きたように
横たわる幾つもの夜明け
たったひと言 どちらからでもいい
恋しさを言えたなら 言えたなら

傷だらけの天使たち 笑い声も痛みも 今はいとしい

音を立てて閉めたドアの前で
ああいつだって引き留める声を待っていた
傷つけ合うことで確かめていた
もうそれ以外ふたりをつなぐものは無くて
やさしくされたくて 死にそうだったのに
やさしくしたくて たまらなかったのに
もうこれ以上 誰も傷つかないで
ふたりを空へ解き放って
もう終わりにしよう