空に散る

そこから何が見えますか
ここは満月 見えていますか
両手で大きく手を振った
手を振り返すあなたが見えた

果てしなく美しい
地球のくり返しに気付くたび
そばにいる気がして
私はいつでも空を見る

喜びも悲しみもひとりでは歩けない

同じ景色の中 違う答えを抱いて
互いに描いてきた長い線の果てで
ふたりは出会った

今輝くあの月は
眠れぬ誰かを照らしてきた
沈んで行く太陽は
悲しい誰かの夜明けになる

果てしなく自由だと
偉大なくり返しに立ち尽くすたび
あなたの名を呼ぶだろう
希望のすべてで呼ぶだろう

幸せも不幸せもひとりでは生きられない

めぐる季節の中 いつか忘れてしまう
それでも光を放つ 流れ落ちる星に
願いをかけた

空に散る星をつないで
物語を作るように
忘れられないあの日をつないで
振り返れば

同じ景色の中 違う答えを抱いて
互いに描いてきた長い線の果てで
何度も出会う

めぐる季節の中 いつか忘れてしまう
それでも光をつなぐ
長い線をまた描き続けて行く
そして振り返れば
星座が見える

空に散る