30’s blue

見えないものがないから夢を見ることも出来ずに
少年たちは今夜も眠れない拳を持て余す

男は馬鹿ばっかりで服を脱げば一緒だから
少女たちは冷ややかに自分の値段を釣り上げる

あたしは中途半端に大人と呼ばれる年になり
30’s blue 忍び寄る退屈

こんなに不安なのは明日が見えないからじゃなく
未来の自分が簡単に描けてしまうから

この街で 誰もが希望を見失いそして混乱している
この街で あたしも希望を見失いそして混乱している

走り過ぎた世代はぼんやりと空を仰いで
座り込んだ世代は足元の水たまりを見てる
あたしはどっちつかずで古ぼけた夢を抱きしめる
30’s blue 押し寄せる現実

この次はきっとうまくいくからって慰めて
だけどふと思ってしまう この次はいつ来るの?

この街で 誰もが精算を迫られそして途方に暮れてる
この街で あたしも精算を迫られそして途方に暮れてる

うらやましくないと言えば嘘で
追いつきたいと言っても嘘で
あたしはどうしようもなく 重ねた日々の果て
満足していると言えば嘘で
淋しくないと言っても嘘で
すべてはどうしようもなく
30’s blue

この街で 何ひとつやり直せるわけじゃないとみんな知ってる
変われない 変わらない この街で
それでもなけなしの笑顔を浮かべ前進して行く
この街で ありったけのネガティヴを抱いたまま転がり続ける
終わらない 終われない この街で
あたしはあたしの続きを探して前進して行く