足りないくらいでいい


「毎日かあさん」を、アニメで初めて見た。
アニメになるって聞いた時からわかってたけど、
やっぱ違うんだなあ。
声もいらなくて、動かなくてもよくて、
あの雑な線(失礼!)と、きったない字(失礼!!)で読まないと、
あのせつなさは伝わらないんだなあ。
あたしにとって「毎日かあさん」は、
ギャグマンガじゃなくて号泣マンガなので。

立体になるとむしろ感情移入しづらいって、不思議。
ちょっと足りないくらいの方がよく伝わるのかもね。
声に色があったらいいのにとか、たまに思うけど、
形のないものや不完全なものを必死に伝えよう、捕らえようって思うことが、
大事なのかもね。

とは言え、とんでもない毒と、
所々に仕掛けられたせつなさの罠。
西原理恵子さん天才です。
今夜は「出来るかな」読んで寝よ。