17歳のブーツ


12月5日。息子の誕生日。
私の親業も17周年、ということになりまして。

いつもお店で買うプリンタルトを、今年は作ってみた。
カラメルちょっと失敗したけど。

プレゼントはドクターマーチンの8ホール。
前から欲しいって時々言ってて、
こないだ11/9に私が履いてたのを見て決定したんだって。
基本だから、ひとつ持っててもいいよね。

私は17歳の時に尾崎豊の「十七歳の地図」を聴いて、
そのままの道を歩き始めることになった。
きみももしかしたらもう何かの道を歩き始めてるかもしれない。
新しいブーツ、がしがし履いて、汚したり傷つけたりしながら、
大事に手入れして、うんと遠くまで行ってください。
世界は広い。
我々が見ているのは、たいてい半分だけのお月さまに過ぎないから、
願わくばジャストではなくフェアな目を忘れずに、
丈夫なブーツで、どうぞ身の丈のはるか向こうへ。
その道のあちこちで、
あなたのためなら裸足で走れるという人やものに、
どうかたくさん出会えますように。
そしていつかうんと時間が経った時、
そばにいる友だちや、もしかしたら家族に、
これはおれが17歳になった時買ってもらった初めてのブーツだぜって、
自慢してください。

久々に写真撮ってみたら、頬のラインはまだちっちゃい男の子のままだった。
でも、毎朝遅刻すれすれで髪の毛のセットに余念無く、
高校から始めたハンドボールに熱中して初心者なのに部長になり、
9月の学園祭では、なにやら演奏したり歌ったりしたらしい。
あとちょっとで一緒に酒飲めるかな?
これは大事なことなので覚えておいて欲しいんだけど、
ビールはキリンかサッポロだよ。

17歳、おめでと。