THIS IS IT


101009

夜、家族でDVD鑑賞。
これはそれだ!
と、訳してしまうあたりが、まずはどうなんだあたし。
これがそうなんだ、みたいな感じですか。
ちなみにあたしはマイケル・ジャクソンに関しては、
ヒット曲を普通に知ってる程度。

「マイケル・ジャクソンだ!」と息子(知ってんだ)。
死んじゃったんだよ、と言うと、
「なんで?病気?」
うーん、まあ病気みたいなもんかなあ(説明しづらい)。
ダンスうまいねえ、と言いながら結構ちゃんと見てた。
最後眠くなってたけど。

本人のキューがあんなに多くて、
ドラムの人よそ見してたらどうするんだろ、とか、
後ろのダンサーズ、
ひとりだけ逆の手をあげちゃったりしたらどうするんだろ、とか、
そんなことばっか思ってハラハラしたり、
当たり前だけどダンスうまいし、
歌もしっかり歌えててすごいなあと思った。

ツアーに向けて、
スタッフやバンドと家族みたいにつながっていく感じ、
ほんのちょっとわかる。
画面で見る限り、あんなにみんなに愛されて、
みんな彼のファンで、彼を尊敬して、
この素晴らしいショウで世界を変えてやろうって、
誇らしさと希望にあふれていて。

このツアーは、幻で終わってよかったんじゃないかなあ、と、思った。
幕が開いてしまえば、トラブルもあったり、
世間の批評にもさらされて、
中にはきっと心ないものも多かっただろうと思う。
幕が開かなかったおかげで、
このツアーは愛のまま終わることが出来た。
何かが始まる前の幸せな混乱と希望のまま、永遠となった。

そんな気がしてならない。

マイケルのステージ以外の人生が、
幸せだったのかどうかわからないけど、
すくなくとも音楽に関しては、
これがいちばん幸せな幕切れだったんじゃないかなあ。
このツアーを発表した会見でマイケルは、
これはファイナル・カーテン・コール(生涯最後の公演)だと言っていた。
結果的に、この誰も観ることのなかったショウの準備が、
彼の人生のカーテン・コールだったんだなあと思うとやはりせつないけど。