ひと色


大雪で、2月は2月らしく終わり、
あたたかい陽射しで、3月が3月らしく始まった。

10日のライブのリハ。
半日スタジオに籠って、
写真撮るのも忘れて、
ただただ、音に溺れておりました。

演奏が素晴らしくて、つい聴いてしまって、
何度か歌の入口を入りそびれた。
あたしの歌は、この演奏にふさわしいかしら、と、
歌い過ぎて最後紙ヤスリみたいになった声で、思った。

不器用なのも、
いろんなこと上手に出来ないのも、
色とりどりの歌を書きたいと思いながら、
気が付くとひと色に塗りつぶされてるのも、
今に始まったことじゃないだろ(笑)
19年近くかけて塗りつぶしてきたんだろ、おい。

言い訳するな。
背筋を伸ばせ。
どんな時も、潔くあれ。

いま、篠原美也子のライブを誰よりも見たいのは、
あたしです、きっと。