9月の活字


ご無沙汰している間に秋になってしまいました。

雨がどばどば降ったり台風が来たり、思い出したように暑さが戻ったり、
なんだか胴体着陸的季節の変わり目9月だったような。

ここしばらくで読んだ本。
佐藤亜紀さん、わざとだ、ぜったいわざとだ、と思うくらい読みづらいんだけど、
物語にぐいぐい引っ張られて読まされてしまう。
で、最後の最後、一撃の希望に圧倒される。
「スウィングしなけりゃ意味がない」を読んだ時、日本人でこういう小説書く人がいるんだ、とびっくりした。寡聞にして私が知らないだけかもしれませんが。
なんにも考えずにするっと読めるものも好きだけど、時々こういうごつごつした親切じゃない小説を読みたくなるんだな。

友だちのカルロス矢吹くん、2019年の作品。
前回1964年の東京五輪に出場したオリンピアンたちのインタビュー集。
TOKYO2020が終わったいま読むと、あらためて思うことあるな。
こういう本は大事だと思うの。
村瀬さんのナイーブな野球短編集は、そのものにも増して、その周辺へのまなざしに愛があって、
秋の夜によく合う。

そしてなぜか「ノーコンエッセイ」読み直してしまった。
いきおいあるなー

若い頃、1日のうちでいちばん好きな時間は、夜布団に入って読みかけの本を読みながら眠くなっていく時だった。
久々に本屋行こうかな。