2008/1/19
独唱 2008冬
Shibuya O-Crest

01.夜明けのランナー
02.Home(未発表)
03.ありふれたグレイ
04.河を渡る背中
05.maybe
06.淋しいのは
07.Passing
08.心のゆくえ
09.bouquet toss
10.プラネタリウム(未発表)
11.同じ様に朝が
12.ジレンマ
13.Dear
14.Journey
15.永遠を見ていた
16.compass rose(未発表)
17.our song(未発表)

EC
01.treasure(未発表)
02.逆光
03.ひとり


From:The Pretenderさん(08.1.28/0:45)

我が家の一人息子は11歳。
独り深夜まで家に留守番させることに、後ろ髪を引かれた。
東京往復の乗り換えは、まるで分刻みのレース。
だが、この日を迎えられた事は、結果無事帰着したから言えるが、本当に嬉しかった。
2008119。美也子さんのライブ。
夫婦で聴きに行けた。初めて。

2枚のチケット。
グレイッシュシルバーの紙面に、デザインされた黒文字。
このチケットを初めて手に取った時、美也子さんはじめ、スタッフ全員の
「独唱 2008冬」に対する思いがひしひしと伝わってきた。
「大切に聴きたい。」そう思った。

ステージライブは静かに「夜明けのランナー」から走り出した。
そして優しい未発表曲「Home」を終えると、『いとおしいグレイ』からの2曲。
「ありふれたグレイ」、「河を渡る背中」はとても好き。絵画的な曲名も素敵だ。

僕は記憶を遡りながら聴いた。
これらの曲を初めて聴いたのはマキシシングル「淋しいのは」が店頭に残っていた頃。
『いとおしいグレイ』ツアー名古屋公演ってあったよね?
(クラブダイヤモンドホールだったような…んっ?! いやそれSIONだったかな。)
いずれにせよ僕は『海になりたい青』の圧倒的存在感から抜け出せずにいて、
名古屋公演に足を運ぶことを躊躇した記憶がある。(SIONは単純に怖かった。)
当時は何にも貢献できんかったけど、今は、CD、DVD、Goodsなど少し…ね。
美也子さんの記憶では『いとおしいグレイ』ツアーは悲しみ。
阪神淡路大震災、大阪公演中止、悲しみの連鎖。
あれからもう13年。
社会は良い方向へ向かってきたのだろうか?

いつの間にか5曲目「maybe」が始まっていた。
この頃になって、ふと気付いた。
声の質が以前の弾き語りと違う。バンドワンマンの効果なのかも。
断然、声量豊かで、ふくよかな優しい声質、
それでいて抑揚の効いた感情表現。どんどん吸い込まれていった。
今回、本当にいろいろあってここに夫婦で辿り着いたから
「淋しいのは」「Passing」では妻の横顔を見ながら少し目頭が熱くなった。

「心のゆくえ」…あのスタンス。MC含め本当にライブだね。
拡げた羽根でかる〜く包み込まれた様な感じ(笑)。

書くのもちょっと休憩とって。(今回は何時もよりレポらしいでしょ?)
対パイプ椅子の硬直。でも妻も大丈夫みたい。

発表から時を経て、この日このライブで受け取り方が変わった2曲。
「同じ様に朝が」。
15年前には共感し「当たり前」だと思うことができたはずの歌なのに。
今は、いつの間にか少し後ろめたい気持ちを持った姿の自分が聴いていた。
ちょっと辛いけど、また昔の様に思えて、毅然と次の朝を迎れたら良いと思った。
「ジレンマ」。
僕は弾き語りで初めて聴いたと思うけど、
曲が美也子さんに追い付いてきた様で、歌にも姿にもリアリティーがあった。
バンドでも、ぜひ聴いてみたい曲だな。

「Dear」は、何度聴いても胸を打たれてしまう。
皆の弛まぬ投票の結果、カラオケで歌えるようになったのが本当に良く分かる。
ということで、名古屋に帰ってからカラオケ屋に行って歌ってみたけど、
すごく難しい曲なのね。

「永遠をみていた」は、バンドワンマンの時は勿論、印象の強い曲なのだが、
弾き語りでも、その深い歌詞の良さが際立っている。
この曲はこれからどう育っていくのか楽しみだ。

未発表曲「compass rose」。
「You're so cool」とか「夜間飛行」に続く力強い拍子の曲。
この曲を昨10月のバンドワンマンで初めて聴いてすぐに思った事。
 「僕は『compass rose』の多くのメンバーの中の一人。
  だが、決して、共に旅立つ事はできない心を持っている。
  手に砂を握りしめて、唇を噛んででも、港に残るだろう。
  航海の途中で寄航できる港の無い旅人の辛さを解っている気がするから。」

そして、アンコールで「ひとり」。
最近ワンマンで歌われることが少なくなってるけど、僕は何時もこう思うんだ。
 『私たち』を歌ってくれる美也子さんも素敵。
 だけど、僕たちも一人ひとりが自分に立ち返らなきゃならない時がある。
 その時には『ひとり』があるんだよ
 “ALL for one. One for all.” 大切な曲ってね。
そして、この日の「ひとり」は本当に、本当に素晴しかった。

おおよそ2時間半のライブ。
妻が「皆、行儀いいね(笑)。」と言いながらも喜んでくれたのが嬉しかった。

それぞれの思いがある15周年。
それを充実した弾き語りでスタートを切った美也子さんに、
どれだけ対戦できるだろうと、僕の心は「良い力」で満たされた。

ご夫婦での参戦、ありがとう。そっか、11歳ってもうひとりでお留守番出来るんだ!家族がいたり、大事なひとがいたり、でもそれぞれかけがえのない「ひとり」を持ってるんだよね。久しぶりにがっつり弾き語りをやって、あたしも改めて確認できた気がします。またね。

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