Q:え〜room493にお越しの皆さま〜
A:毎度おなじみの〜
Q:シノハラミヤコでございます〜
A:この春は〜
Q:なんやかやと〜
A:大変お騒がせ致しまして〜
Q:誠に申し訳ありませんでした〜
A:申し訳ありませんでした〜。
Q:(深深と礼)。
A:(深深と礼)。
Q:というわけで、ワンマンからあっという間に1ヶ月。
A:早いっすね〜。
Q:なにせ人生最大のあわただしい春でしたもんね〜。
A:なんかしみじみしちゃいますね〜。
Q:ほんとにね〜。さっ、しゃきっとして。とにかく息が続く限りってかんじで、無理矢理にでも思い出して頂いて一気にありえない春を振り返って頂きますっ。まずはインディペンデンス2作目『bird's-eye
view』無事完成。ええっと、レコーディングは2月上旬でした。
A:真冬でした〜。
Q:いやほんと信じられないくらいガッツリ風邪引きましたねえ。
A:まずはひとつ目のありえねえですよねえ。リハが2日間あって、翌日から本番スタートだったんですけど、2日目のリハから帰って来てさあ明日から!ってとこで具合悪くなって。
Q:熱計ったら38度。
A:あたしちっちゃい時から熱出さないタチで、大人になってからも数えるくらいしかないんですよ。だから覚えてるんだけど、前回は3年前(笑)。しかしよりによって明日からレコーディングって時にねえ。
Q:感染経路は。
A:ピアノの杉山さん(笑)。もうしょうがないっすよね。このあとプロデューサーの中山さんもやられちゃって、今回のREC現場では杉山菌が猛威をふるったと(笑)。
Q:例によって全部で8日間という突貫スケジュールだったので、一時はスタッフにもずいぶん心配かけました。
A:申し訳なかったっす。最後につじつま合わせられて、ほんとほっとしました。
Q:曲に関しては前回のノーコンで全曲解説したので、それを読んで頂くとして、すこし時間が経って、改めて今回のアルバムどうです?
A:基本的には自画自賛親バカモードは変わらず(笑)。出来上がった時も思ったんですけど、『bird's-eye
view』までに7枚アルバム作ってるわけですよね。大まかに、まずは自信満々の3枚目までがあって、4枚目から迷いつつ新しいチャレンジが始まって、6枚目の『magnolia』で玉砕して、『新しい羽根〜』で復活。4枚目以降は試行錯誤の連続だったから、いつも作りながらもどかしくて、頭ではわかってるのに体がついてかない、みたいな(笑)悪い意味のバランスの悪さでつまずいちゃってて、もう全部しがらみをリセットしての『新しい羽根』でしたけど、まだあちこちにメジャー時代の名残、みたいな感覚は捨て切れずに残ってたと思います。気持ち的にも、音楽的にも。
Q:『新しい羽根』は結局のところ『秒針のビート』というギミックで成り立っちゃったとこがありますもんね。
A:そうそう。まああれはあれで、環境が変わっていく中での混乱がリアルに刻まれたアルバムで、まとまり切れてないとこが力になってる。まずはそういう意味で、『bird's-eye
view』に関しては、ライブも含めて完全にこのスタンスでやっていく覚悟が出来た上で作れた。そして音楽的にも、『Vivien』のあと『flower』を書いて、ボツになったけど、ああこういうのやりたい、と思ったことがやっと自然に出来るようになってきていて、そう、こういう歌をこういう風に歌いたかったの!って思いながらレコーディングしてて、すごいシアワセでした。なんのギミックもないけど、永く聴けるアルバムってこういうのじゃないかなって思う。
Q:ゆえに自信を持って最高傑作。
A:は、僭越ながら(笑)。あと大事なことは、これは『新しい羽根』からのプロデューサー中山氏の方針ですけど、歌とピアノしかないけど、いわゆるアコースティックなもの、あたたかいテイストのものを作る気はさらさら無いということ。だから、歌にもピアノにもエフェクターをバンバンかけて、なるべくスタジオライブっぽい雰囲気をなくす。そういう意味で今回は『kissing』以外はすべてクリックありでピアノも弾いてもらいましたし、どの歌もひそかに緊張感あってとんがってて、言葉でいうとなんなんですけど(笑)このアルバムすげえロックじゃん!て実は思ってます。
Q:ピアノ1台でロックやるんだ!って、ほんとに大昔、音楽始めたばっかりの頃思ってたような気がしますねえ。
A:そういえばそうですねえ。あの頃はロックをスピリットとして捉えてる部分が多くて、生き方の問題、みたいなね。でもそのあとデビューして、色んな音楽聴き始めたりもして、やっぱサウンドだ!と思った時期もあった。
Q:あれこれやったけど実は全部違ってて。
A:そう(笑)単純に言えばロックってメロディと歌い方。だから弾き語りとかバンドとか、形態はあんまり関係ないんですよね。
Q:たとえばGLAYはロックじゃなくて、うーん、ロックな人って誰ですかね。
A:誰だろ?最近はソウルの方が流行ってるし。ま、でも別になんでもいいんですけどね。
Q:そうですね。で、そのロックなアルバムの(笑)ジャケットなんですけど、結構秘密がいっぱい(笑)。
A:そうなんで〜す(笑)。まず、あの写真はなんとスタジオ撮影。背景はなんと巨大に引き伸ばした写真!いわゆるサヴェージなのでありました。
Q:そして空から雪のように降る羽根は。
A:なんと手動(笑)。あたしがえらそーにポーズとってる周りにはなんと7人の人たちが、羽根を撒いたり板で風を起こして羽根を舞わせたりと汗だくになっていたのでした。
Q:彼らこそ、名付けて、
A:“チーム羽根”!
Q:アートディレクターのカトーさんが凝り性で、カット数少なかったですけど半日掛かりの撮影でしたもんね。
A:なんかなつかしいなあ。
Q:そんなこんなで2月下旬にCDは無事完成。自宅パワープレイでのほほんと過ごしているうちに、あっという間にツアー。
A:いや〜今回は焦りました。絵にも描きましたけど、ほんと毎日ただうっとりCD聴いてたんですよ。気が付いたら3月で、ツアーの10日くらい前になって、例によってCD聴きながら、あれっ、もしかしてこのピアノあたしが弾くってか!?ってな具合で、大慌て(笑)。
Q:ありえねえ!ってかんじでしたよね(笑)。
A:スタッフと相談して、『ここはなんて』と『pain
scale』はワンマンまで、『kissing』はFABまでとっとこうってことになったので、とりあえずは残り4曲を死ぬ気でコピー。(注:『pain
scale』は結局3.30の東京百歌で披露)
Q:やっぱり難関は『夜間飛行』でしたか?
A:そうですね、あたしからは逆さに振っても出ないバッキングで、しかもリズムが3連ですから、慣れるのにかなり時間がかかりました。
Q:ツアースタートの京都大阪名古屋は、毎日ひたすら必死でしたねえ。
A:ひたすら必死でした(笑)。『新しい羽根』の時もそうだったんですけど、やっぱり最初はピアノだけでいっぱいいっぱいになっちゃうんで歌が流れちゃったりして、いかんいかん!と思って歌に夢中になると今度はピアノがよれよれになって(笑)。
Q:なかなか両立は難しいと。練習あるのみですか。
A:そうですね、練習と、あとは人前でやって行くしかない。たまにMCで「おうちではあんなにうまいのに〜」って、もちろん冗談ですけど、でもそういうとこもあって、いくらウチでうまくやれても、やっぱり人前でやると違うので。
Q:だんだん慣れて行く感じ、それはそれで楽しいですよね。
A:そう。誤解しないで、と思うんですけど、最初はやっぱり上がっちゃうし思うように弾けなかったり歌えなかったりすることが多い。演奏のクオリティとしてはどうしたって初日の京都が一番低いですけど、でも初めて新しい歌を人前で歌ったっていう感激は初日しかない。そしてライブを重ねて行って、前の日出来なかったとこ、間違えたとこが今日は出来た!みたいなささやかなヨロコビ(笑)。これも初期ならではでして。
Q:京都大阪ではサンダルも買っちゃったし(笑)。
A:CD売り尽くしツアーのはずが、衝動買いツアー(笑)。
Q:でもMCのネタにもなりましたし。
A:ははは。でもほんとにね、靴大好きで、季節が変わるたびに新しいの欲しくなっちゃうんですけど、一生懸命手入れをして、長く履くのも大事でしょ。昔メジャーの頃撮影やライブで貰った靴、長いのだと7年くらい履いてるのとかあるんですよ。
Q:新しい靴も、履き慣れた靴も、大事。
A:『bird's-eye view』も、『ひとり』も大事。
Q:白石はすんばらしいホールだったんですよね。
A:去年の秋に行った岩手の川崎村をちょっと思い出しました。地方はいいホール持ってんですよね(笑)。客席の椅子が、アクリルっていうの?透明なヤツできれいだった。とにかく、生楽器、生音が響くように作られてるクラシック向きのホールで、ポピュラーものは初めてだったとか。
Q:でもお客さんいっぱい入ってびっくり。
A:ほんとに!うれしくて終わったあとCD即売サイン会しちゃいました。
Q:そして2002年一発目の東京百歌。しかも場所はEAST。
A:いや〜緊張しちゃいましたです。足ガクガク。ま、翌月EASTワンマン控えてたんで、ステージの感じとか見られてよかったですけど。
Q:やっぱり広かったですか。
A:そうですね。nestからWEST、EASTと来て、だんだん袖からピアノまでが遠くなるなあというのが実感(笑)。
Q:『前髪』ひと声だけ(笑)。
A:ワンマンでやろうと思ってたんで(笑)。代わりに『春の日』。考えたら去年の3月の百歌でもこの歌やったんですよね。あの時は初WESTで。
Q:あれから1年ですねえ。
A:ほんとにね。
Q:そうそう、この日の東京百歌では、坂本サトル百歌卒業宣言というのもあったんですよね。
A:そうだそうだ(笑)。サトルくん終わったら全員で挨拶だけしようってことになってて、出演者は袖で呼ばれるの待ってたんですよ。だからサトルくんがそんな爆弾発言してるなんて全然知らなかった。
Q:まあ、また戻りたくなったら戻ればいいですしね。さて東京百歌翌日はなんと札幌百歌。
A:朝9時20分羽田集合!気合いで起きましたあ。
Q:札幌でのライブは一体何年ぶりだったんです?
A:わ、わからない(笑)。インストアとかあったかもしれないですけど、とにかく覚えてるのは‘94年の最初で最後の全国ツアーで、そこからだと8年ぶりです。
Q:8年!
A:だからほんとうれしかったですよ。また札幌でライブやれるなんて。
Q:それでいつもにも増してしゃべりまくって。
A:あの人が言ったわけですな。
Q:待って待って、順番に。あの人とは!?
A:はいはい、えー今回の札幌百歌、サトルくんやなつとかおなじみのメンツに加え、元フライングキッズの濱崎さんとか谷口崇さんとか色んな人出たんですけど、シークレットスペシャルゲストでなんと小田和正さんが来たんですね。
Q:サトルくんのマキシをプロデュースした縁で。
A:本番ではサトルくんと1曲やって、でも律儀な人で、楽屋のモニターで他の出演者のライブも見てたらしく、あとで打ち上げの時ひとりひとりにお言葉を下さったわけですな(笑)。
Q:一応どきどきしましたよね。
A:いやさすがにかなりどきどきしましたって。いくら目の前にカニとラムしゃぶが山盛りって言っても、小田和正ですからね〜。
Q:で、小田さまはなんて。
A:「きみ、面白いね」。
Q:(大爆笑)。
A:(大爆笑)。
Q:なかなかやりますなあ、かずまさ(笑)。
A:いや他にも、腹筋鍛えなさいとか言ってくれたんですけどね、とにかくもう笑っちゃって。
Q:これで一応MCは小田さんのお墨付きとなりました。
A:は、ありがたき。
Q:夜はなつかしい地元のスタッフとも会えたし。
A:ほんとに。覚えててくれて、駆けつけてくれて、再会を祝していいお酒を飲みました。
Q:お客さんも盛り上がってくれましたしね。
A:出演者多くてすごい長いライブになったので、みんな疲れてたと思うんですけど、最後まであったかくてほんと感激しました。
Q:また機会があるといいですね。
A:もう8年も待てないですけどね(笑)。
Q:これで春の百歌ツアーは終了。4月に入って、FABでのFlower's
voice、ワンマン前日の仙台と続きます。
A:女の子ばっかイベントのFlower's voice、東京で百歌以外のライブはあんまり無いので、普段やれないのをと思って『午前三時の雨』とか『あたたかい沈黙』など。でもこの日の『夜間飛行』は出来が良かったみたいで、メールとか見ると評判いいかんじ。
Q:やっと新曲も慣れてきて、歌に集中出来るようになってきた頃ですかね。
A:前日の仙台はほんとに前夜祭と言うか、去年から仙台はすごいお世話になってるし、日帰りで残念だけど景気付けにやっちゃうぜ!って感じで、テンション上げて帰ってきました(笑)。
Q:そしていよいよワンマン!・・・というところで。
A:ワンマン&電撃入籍については後編でたっぷりと〜。
Q:お楽しみに〜。
A:・・・はあはあ。
Q:さすがに息切れしましたね。でも休んじゃ駄目。早く後編書かなきゃ!
A:お、鬼〜。 |