fromMIYAKO SHINOHARA


Extra Volume
シノハラミヤコのノーコンエッセイ
「行き先はボールに聞いてくれい」第39球
『2001.6.30に関する自問自答』
Q:遅くなっちゃいましたー。
A:早くしないと次のライブの日が来ちゃいますー。
Q:今月は、ラグビーありテニスありで忙しかったんですよね。
A:「歌うNumber」としては、ちょっとしびれまくりでした。テニスの方は書くつもりなかったんですけど、あんまり感動したんで書いちゃったってかんじで。
Q:まさにノーコンですな。
A:ハハハハ。
Q:さて、6月30日の東京百歌。この日は女子部ということで、出演者が全員女子でした。
A:三重野、なっちゃんと楽屋が一緒で、わいわいと楽しゅうございました。
Q:楽屋のトイレの電気が切れたりしてね(笑)。
A:そうそう、「まだ復旧してませーん」とか、大騒ぎ(笑)。
Q:で、ライブレポにもありましたけど、いしのださんのステージでハプニングがあったとか。
A:ハハハ。いやね、この日なっちゃんは2番目で、あたし例によってPA席で見てたんですけど、1曲目いきなりアカペラやったのね。マイクも外して、文字通り生声で。
Q:カッコよかったですよねえ。
A:そうなの!すごい良くてカンドー!でもあとで聞いたら本人はやっぱり緊張したらしくって、ああ音程外れちゃった!とか色々パニックになってたらしいのね。それで2曲目、おもむろにギターを持ってイントロ始めたのはいいんだけど、これがいつになっても歌が始まらない(笑)。
Q:歌詞が(笑)。
A:そう、出だしの歌詞がどうしても出てこないってわけで(笑)。PA席で、百歌のスタッフもいたんですけど、どうしたんだ?!ってなって、歌詞が出ないんじゃないかって話になって、PAさんが曲順表持ってるので見たら『温度』っていう歌だったのね。その頃本人もついにイントロ弾きながら「えー出だしの歌詞が・・・誰か教えてくださいっ」って言い始めてて、あたし『温度』って知ってたから、「あとほんの1グラム!」ってちっちゃい声で言ってたの。でも誰も言いそうになくて。
Q:ついに。
A:PA席から、
「あとほんの1グラム!」って叫びました(笑)。
Q:正しくは「あとたった1グラム」だったんですよね(笑)。
A:そうなの(笑)。でもそれで歌い始められたんで、やれやれでした。
Q:あるんですねえ、そういうこと。
A:いやびっくり。自分の本番よりどきどきしちゃいました(笑)。あたしも歌ってる途中頭の中真っ白になって、うにゃにゃにゃとかよくありますけど、出だしが出ないっていう経験は無かったんで。
Q:でも本人、シノハラだって気付いてなかったんでしょ?
A:そう!あとで裏で会って、もうハラハラしたよーあれあたしだったんだよーって言ったらびっくりしてました(笑)。
Q:そりゃびっくりしますわな(笑)。とまあ、そんなこともありつつ、先月に引き続き新曲でシノハラのステージはスタートしたわけですが。
A:えーたくさんの方にお叱りを頂いた、いい加減タイトル『630』でございます(笑)。
Q:出たっ、『422』に続く日付タイトルシリーズ!
A:だって思い付かなかったんですもーん。
Q:この曲、先月もうあったんですよね。
A:そう。だから2ヶ月間延々と考え続けて、駄目でしたあ。
Q:ま、そのうちちゃんと考えましょうねっ。結構いい歌じゃないですか。
A:ちょっとポップでもあったりしてね。せつない歌詞ですけど。
Q:はじめてをなくしながら生きて行くという。
A:吉田秋生さんの『櫻の園』の中にちょっとそういうシーンがあって、すごく好きなんですけど、そんなことを思いながら。
Q:いつかちゃんと歌詞を発表できたら、その時にまた詳しく伺いましょう。2曲目は『422』。
A:前回歌詞間違えちゃったんで、一応リベンジしとこうかなと。
Q:(笑)。今回は新曲が3曲あって、次は3曲目の『きれい』。
A:『Vivien』を作る頃に書いた歌で『きれい』っていうのがあって、結局はCDには入らなくてそのままボツにしたんですけど、これは『630』とは逆にどうしても『きれい』っていう歌が書きたくて、そのあと『magnolia』の時も直してみたりしたんですよ。でもいまいちしっくり来なくて。
Q:シオンに『きれいだ』って歌がありますよね。
A:そう。すごい好きな歌なので、多分取っ掛かりはその辺だったと思う。なんかあんまり意味も無くて、何気なくて。で、結局オリジナルは捨てちゃって、去年の秋、『新しい羽根』の候補で改めて書いてみたのね。それを更に直したのが、今回歌った『きれい』。
Q:紆余曲折を経て、やっとってかんじですね。
A:出だしの「雨が」っていうところがすっと出てきて、ああこれだってかんじでした。でも、地味だし、どうかなって自分では思ってて、もうひとつ新曲あったんでそれとどっちにしようか最後まで迷いました。そしたら当日雨降ったんで、やっぱり『きれい』やろうと。
Q:PAさんと照明さんは、『きれい』良かったって言ってましたね。
A:打ち上げの時そう言われて、結構びっくりしました。
Q:4曲目は、『新しい羽根』から、ワンマン以来の『place』。曲の前のMCで「好きな男」発言がひそかにありましたが。
A:いやそのそれはまあちょっといいなあと思う人がいるっていう程度で(笑)。でもこの歌って、去年の年末のワンマンの時に書いて、ファンの人たちの「おかえり」がうれしくてっていうきっかけだったでしょ。だから、自分ではあんまりラブソングってかんじに思ってなかったんですけど、ちょっと好きな男のことなど思いながら歌うと、この歌って強烈なラブソングなんだなあと改めて思った次第でして。
Q:ふーーーん。ま、とりあえずいいでしょ。で、最後は再び新曲『30's blue』。
A:これは契約切れる直前の、『秒針』とかと同じ時期に書いてて、'98年の終わりか、'99年の始め頃かな。ちょうど世間が世紀末だ!って騒いでた頃で、当時はそういう歌詞も入ってたし、タイトルも違いました。
Q:前回歌った『満天』もそうでしたが、いわゆるリニューアルシリーズですね。
A:そうですね。まあ『秒針』とかもそうなんですけど、当時の煮詰まって最悪のメンタリティの中で、半ばやけくそみたいに書いた歌で(笑)。さすがにこれはもう歌えないだろうってかんじでほっぽっといたんですけど、当時のデモテープ聴いてた物好きなスタッフが、ねえねえあの歌直してよって言いやがりまして(笑)、じゃあちょっとやってみっかってかんじで。
Q:原型はとどめてるんだけど、結構大胆に直しましたよね。
A:うん、説明しづらいけど(笑)。『秒針』もそうだし『30's blue』もそうだったんですけど、骨組は悪くなくて、でも肉の付き方がなんか違う。今だとわりかしパッとわかるのね。メロディのつじつまの合ってないとことか、歌詞のテーマのずれ具合とか。だからちょっと手を入れるだけで「なあんだ」ってかんじで復活する。
Q:でも、その「ちょっと」が当時はわからなかった。
A:わかんなかった(笑)。全然全くまるっきり。思いつきもしなかった。
Q:不思議なもんですねえ。
A:まあ、あの頃は焦ってたし、自信も無くしてたし、とにかく一発逆転ホームラン打たなきゃ!ってかんじだったんで、客観的に曲を校正する気持ちになれなかったんじゃないかな。パッと聴かせる、「うーん」って言われる、はいっ駄目、次っ、みたいな(笑)。
Q:そして「書いても書いても」状態になって行ったと。
A:そうですね。
Q:歌詞もだいぶ直したんですか?
A:所々かな。「30's blue」っていうフレーズを思いついて、一気にまとまったかんじ。タイトルにもなったし。30代の憂鬱っていうのは、やっぱり色んな意味であたしにとってはリアルで、オリジナルにも含まれてたんですけど、オリジナルはさっきも言ったように「世紀末」みたいなかんじのほうが強かったんで、テーマを絞ったのが突破口になったかな。でも、そのまま使ったとこも多かったんで、やっぱあんまり考えてることは変わんないんだなと思ったりもしましたけど(笑)。
Q:「うらやましくないと言えば嘘で」ってありますね。
A:鬼束ちひろさんのアルバムを聴いてね(笑)、結構色んな人から「シノハラに似てるよ」って言われてて、実際は彼女の方が全然洗練されてるし、音楽的にも高くて、まあ、アコースティックで濃いかんじが似てるって言えば似てるのかもしれないですけど、素晴らしいなあと思って、しかもまだすごく若いでしょ。もうオバサンが何やったって無駄よねえって思ったら、なんだかちょっと泣けまして(笑)。
Q:珍しい(笑)。
A:そう(笑)。最近は何聴いても、いいじゃんいいじゃんで、あんまり気にならなかったんですけどね。たまたまなんかの雑誌で見たら、鬼束さんあたしとお誕生日も血液型も一緒なんですよ。神さまは考えたのかなあって思ったり(笑)。
Q:どっちを先に出そうかって(笑)。
A:(笑)15年違いでね。
Q:うらやましくないって言ったら、嘘ですわな。
A:かと言って追いつけるもんでもないし。その辺のどうしようもなさが、『30's blue』ってかんじですかね。
Q:ふむふむ。ところで、『30's blue』の終わりの方で、PAトラブルあったんですよね。
A:そう!最後のサビのくり返しの前、ブレイクして思いっきりピアノ叩いたら、バリバリバリッて(笑)。
Q:モニターですか。
A:うん、ケーブルに問題があったみたい。モニターがひゅーってちっちゃくなっちゃって。しばらくして直ったみたいで、エンディングでまたひゅーって大きくなりましたけど。
Q:バリバリいってたのが多少客席にも聞こえたみたいでした。
A:そうみたいでしたね。でも実はあたしあんまり気にならなくてって言うか、ピアノと歌で精一杯で、それどころじゃなかったんですよね(笑)。
Q:あの曲、ピアノのバッキング大変ですもんね。
A:リズムの悪いあたしにとってはかなりチャレンジでして。挙句最後は歌も盛り上がるので、もうモニター気にしてる余裕すらなくて、逆に幸いでした(笑)。もっと慣れてる曲とかだったら、動揺しまくったかもしれない。
Q:PAさんは打ち上げでまた説教席でしたね。
A:最近生意気でして(笑)、「今日は『ひとり』が一番良かったですう」とか言いたれやがりまして、はたいてやりました(笑)。
Q:『きれい』の前のMCでちょろっとやった『ひとり』ね。あれって、こないだのインストアと一緒じゃないですか。
A:いいじゃないですか、自分の芸をパクったって。
Q:芸なんですか(笑)。
A:いやネタでもいいですけど(笑)。
Q:ま、今回は新曲もたくさんあったし、神津島や上海のお知らせもしたし、盛りだくさんでしたね。
A:プレ・サマーってかんじで。
Q:さっ終わりますよっ。仙台・盛岡編もやんなきゃいけませんからねっ。
A:えーっ。生ビール飲んでからでもいいですかあ。
Q:駄目。
A:FF]ちょっとだけ!
Q:駄目。
A:えーーーーん!

≪6.30WESTのシノハラ酒蔵≫
・日本酒
  花の舞(静岡)限定大吟
  西鶴(広島)大吟醸
  峰乃白梅 北越雪譜(新潟)大吟醸
  銀嶺 立山(富山)吟醸
  越乃寒梅(新潟)
・泡盛
  瑞泉おもろ(沖縄県那覇市)
・梅酒
  角玉梅酒(鹿児島)
・ワイン
  VILLA ANTINORI キアンティクラシコ(イタリア)赤

                                   多謝。


last up date 2001.7/24
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予定は、未定..

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