from Miyako Shinohara

Extra Volum


シノハラミヤコのノーコンエッセイ

「行き先はボールに聞いてくれい」第21球
『炎の3連投に関する自問自答・前編
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Q・前回の自問自答では、「声」について語ったんでしたねえ。
A・・・・。
Q・10月のライブは、「声」のクオリティがイマイチだったとか何とか。
A・・・・。
Q・歌が上手くないから、「声」の良さが命みたいなこと言ってましたっけ。
A・な、何のことでしょう?
Q・相変わらず往生際の悪いこと。さっ吐いちゃいなさい、楽になるから。
A・うえええ。
Q・さむ!なんですか、その前世紀的なリアクション。
A・ちょっと二日酔い気味でして・・・
Q・しょうがないですねー。じゃ引導渡してあげましょう。11月の3連投、あなたカゼひいてましたねっ。
A・!!
Q・固まってもダメです。
A・いや〜さすがに3連投は疲れました。
Q・とぼけてもムダです。
A・冷やしたぬきはやっぱりそばでしょう。
Q・馬鹿のふりしてもダメです。
A・わ、わかりましたってば、ハイ、ギンギンにカゼひいてましたっすいませんっ。
Q・開き直ってどうすんですか。
A・だって・・・
Q・だってじゃないでしょ。なんでそんな大事な時にカゼなんかひいたんですか。
A・・・・。
Q・どうせ遊び呆けてたんでしょ。
A・いやそんなことないんですけど・・・
Q・じゃなんなんです。
A・あのーそのー例によってウチでひとりで晩酌してて、ライブの5日くらい前だったんですけど、酔っ払ってテレビ見ながらうたた寝しちゃったんですよね、ストーブつけずに。多分あの時ではないかと・・・
Q・考えうる限り、サイテーのパターンですね。
A・はあ。
Q・もー何のために普段アホほど丈夫なんです?
A・今年初めて保険証使いましたあ(笑)。
Q・笑いごとじゃないでしょっ。もうトシなんですから、気を付けて下さいよっ。
A・ハーイ。
Q・でも、メールやアンケート見る限り、気付いてたお客さんいないようで助かりましたね。
A・言わなきゃバレなかったですかね(笑)。でもビデオ見たら、思ったよりひどくなかったです。
Q・自分に聞こえてる声と外に出てる声って、結構違うんですよね。
A・そう。じぶんではもうこんな鼻声でどーすんの!?ってかんじなんですけど、実際歌っちゃうとそうでもなくて、ま、やっぱり鼻が抜けないんで、高音域がかなりカットされちゃうんですけど、むしろしゃべり声でバレるかなって思ってました。
Q・気持ちの部分も大事なんですよね。
A・ずーっと前、「河よりも長くゆるやかに」ツアーの青年館の時だったかな、やっぱりカゼ引いちゃって、あーもーなんで!?ってかんじですっごく落ち込んで、本番でも、あーやだ、ヘンな声とか、そんなことばっかし考えながら歌ってたのね。でもあとでビデオ見たりテープ聴いたりしたら、絶好調とは言えないけど、別にフツーに声出てるじゃんと思って、ああ、完全に気持ちで負けちゃったんだなと。それ以来、少しくらい調子悪くても、ナーバスになり過ぎたり、気持ちで負けるのはよそうって思うようになったんで、今回もそう腹をくくって歌いました。
Q・ノド自体は丈夫ですもんねえ。
A・ホント、これはもう親に感謝(笑)。ノドが痛くなったり、声が出なくなっちゃうってことはないので、要するに声の「量」は変わらないんだけど、鼻詰まっちゃうんで「質」が落ちるってことなんですよね。
Q・何はともあれ、くれぐれも体調には気を付けて下さいよっ、もうトシなんですから。
A・トシトシって言わないで下さいよお。
Q・だってトシでしょっ。
A・そ、そりゃそうですけど。
Q・じゃあいいじゃないですかっ。
A・しゅん。
Q・さっ、とっととライブの話に行きますよっ。もう原稿用紙4枚半も使っちゃったんですからねっ。
A・そんなにカリカリしなくても・・・
Q・あんたがカゼなんか引くからいけないんでしょっ。
A・しゅん。
Q・元気出しなさいよっ。
A・ハイッ。
Q・えー今回は『炎の3連投に関する自問自答・前編』ということで、まずは初日、11月24日渋谷NESTでのライブを振り返ってみたいと思います。メニューは、
 1.満月
 2.ひとり
 3.冬のスタジアム
 4.HERO
 5.ありふれたグレイ
でした。メールも来てましたけど、何と言っても『満月』のリニューアルに驚いた人が多かったようです。

A・CDのイメージ通りの再現は、弾き語りじゃどうやったって無理なので(笑)。でも割合好きな曲ではあるんで、何か別の方法はないかなって思ってて、9月に渋谷横浜2daysがあったでしょ、あの時ふっと思いついて候補にして、結局9月のライブではやらなかったですけど、こないだやった形が大体出来上がってました。
Q・具体的には、テンポが落ちて、コード進行が変わったと。
A・キイも下げたかな?オリジナルキイ覚えてないんでわからない(笑)。前はとにかく盛り上がってわーってかんじだったんで、じっくり歌うのもいいかなと。コード進行は、やっぱり『満月』を書いた当時(93年)と手クセも変わってきてるんで、今だったらどう行くかなって思いながら、でも思いつき(笑)。だいぶ雰囲気変わりましたけどね。
Q・なんかいい加減でいいですよね。
A・そ。弾き語りってスタイル的にも、今の立場的にも、別にCDの再現にこだわる必要ないんで、歌ってしっくりくればそれでいいと思ってます。
Q・今回新曲は『冬のスタジアム』。
A・書いたのは契約切れる前だったんで、2年前になるのかな。自分ではひそかに気に入ってたんですけど、契約切れちゃって、ああもう歌うチャンスないなあって思ってて。今回ようやく歌えて、すごいうれしかったです。
Q・ラグビー観戦の歌ですね。
A・そう。恋人か、好きな男の子かに誘われてラグビーを見に来た女の子の歌。仕立てはほんのりラブソングですけど、芝生の緑とか、青空を横切る楕円球とか、ノーサイドの笛とか、私の好きなラグビー場の風景をいっぱいちりばめました。
Q・ラグビーの歌ということで、泥臭い歌を想像した人も多かったようですが。
A・ちょっと意表をついてみました(笑)。
Q・4曲目はもういっちょスポーツもので『HERO』。
A・この歌個人的にはすごい好きなんですけど、テンポ感とか、曲中の山谷とかすごい微妙で、難しいです。
Q・そして初日のラストは『ありふれたグレイ』。
A・ふっと思い出して歌ってみたらはまっちゃって(笑)、お誕生日がらみのMCともつながるなあと思ったんで。
Q・なるほど。
A・そのMCで言いましたけど、先月お誕生日が来て34歳になって、改めて振り返ると歌が足跡みたいにぽつんぽつんて見えるのね。『ひとり』みたいに今でも歌い続けてる歌もあるし、ああこのときこういう気持ちでこの歌大好きだったけど、もう歌うことないだろうなっていうのもある。あと、うわあ抹殺したい!っていうのとかね(笑)。
Q・内緒のアルバムみたいなもんですよねえ。
A・そうねえ。風景とか人とかが一緒にパッケージされちゃってる歌もあるから、そういうのはなつかしいって言うより、せつない、かな。
Q・時は流れたりってかんじですか。
A・歌は、まあCDはあるにしても、それ自体は形が無いので、その分逆に確かなものに思える時があるし、自分で書いておきながら、ずっと後になってその歌の意味に改めて気付くこともあるし、でもそういう時、長いことやってきてよかったなあって思います。
Q・ちなみに『ありふれたグレイ』は、27歳の時の作品です。
A・多分書いた当時は、「ありふれたグレイでいよう!」って言いながら、実はまだ「燃えるような赤」にも「透き通った青」にもなりたい気持ちをたくさん持ってたように思うのね。それはそれで大切なことだったと思いつつ、今は文字通り自分は「ありふれたグレイだ」っていう心境で、せつないけどゆったり歌える。いいのか悪いのかはわからない。でも、ああこの歌ずっと歌っていける歌なんだなあって思いました。
Q・そういう歌がこれからも増えていくといいですよね。
A・ハイ。
Q・というわけで、まずは初日が終了しました。この日のMCでは、キムタクケッコン話も盛り上がったんですよね。
A・そうそう。先月はお友達の結婚式でって話で、たまたまケッコン話が続いたんですけど、なんかメールとか見ると、あたしやたらアセって見えるらしいんですよねえ。
Q・うらやましそうでしたよ、とかね。
A・ちーっ。別にそんなことないんだけどなー。
Q・あんまり言うと、また突っ込まれますよ(笑)。
A・(笑)。
Q・ところで。リハの前、耳鼻科行ったんですよね。
A・しゅん。
Q・鼻の吸入してもらったんでしょ。
A・そう。鼻の穴に管入れて、口パカッて開けて、なんかすごい馬鹿になった気
分で情けなかったですう(笑)。
Q・笑いごとじゃありませんよっ。
A・す、すいません。
Q・ではこの辺でっ。後編に続きますっ。
A・まあそうカリカリせずに・・・
Q・あんたがカゼなんか引くからいけないんでしょっ。
A・しゅん。


last up date 2000.12/14
このページは2週間ごとに更新の予定です
予定は、未定..

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