『レイディアント』
2006年4月26日リリース
1.limit
2.Stand and Fight
3.願わくば
4.感情
5.彼女
6.エール
7.星に願いを
8.逆光
9.another moon
10.afterglow
全作詞/篠原美也子
limit
昨日のヒーローが泥にまみれてる
それ見たことかと誰もがしたり顔
はかなく弾ける泡のような夢
そんなもんさと吐き捨ててる
気力体力想像力に集中力
どれもすこしずつ足りない凡人です
結局のところそれが一番
安心ですよと声が聞こえる
わかってたんだ わかってたんだ わかってたんだ
諸行無常 だけどみんな
黙ってたんだ 隠してたんだ こわかったんだ
そして焦がれていたんだ 何もかも手にしてみたくて
届かないうちは夢と呼ばれてる
届き過ぎると欲望と名を変える
額に汗して働かなくちゃね
胸のどこかでほっとしながら
知力財力求心力に統率力
どれも生まれつき持ってない凡人です
結局のところ身の丈が一番
安全なんだと思い始めてる
わかってるんだ わかってるんだ わかってるんだ
栄枯盛衰 だけどみんな
気づいてるんだ 焦ってるんだ 迷ってるんだ
そして焦がれているんだ 何もかもなくしてみたくて
不意に空き地になってしまった場所に
何があったかもう誰も思い出せない
もしも願いが叶うならお願いです
世界一の身の程知らずになりたい
わかってるんだ わかってるんだ わかってるんだ
すべてはかりそめの春だと
気づいてるんだ 焦ってみても 限界なんだ
諸行無常 だけどいつも
わかってるんだ だからきっと わかんないんだ
そしていらついているんだ 息がくるしいんだ
何もかも移ろうばかりで
わかってるんだ
Stand and Fight
日々は積み重なって行くのではなく
すり減ってしまうだけだとしても
そこで踏み止まって闘うより他に
何が出来る 何が出来る
感情に名前を付けても
心はもう慣れ過ぎていて
簡単に流れ落ちて行く
迷うことさえもないままに
さまにならないファイティングポーズ
鏡の中から声がする
もう駄目かな?
日々は積み重なって行くのではなく
すり減ってしまうだけだとしても
そこで踏み止まって闘うより他に
何が出来る 何が出来る
感情をぶつけられなくて
抱え込むのは性分で
大切な人を傷つけて
言い訳さえ抱え込んでいる
ひとりよがりのロックンロール
いつになれば気が済むのだろう
もう無理かな?
心は重なり合って行くのではなく
寄り添って 時に遠く離れて
だけど踏み止まって愛するより他に
何が出来る 何が出来る
さまにならないファイティングポーズ
カウントは7 どうする? どうする?
ひとりよがりのロックンロール
笑われたって目一杯カッコつけて
さあ立つんだ
日々は積み重なって行くのではなく
すり減ってしまうだけだとしても
そこで踏み止まって闘うより他に
何が出来る 何が出来る
心は重なり合って行くのではなく
寄り添って 時に遠く離れて
だけど踏み止まって愛するより他に
何が出来る 何が出来る
願わくば
足りないものはあとちょっと
たとえばこの吸いかけの煙草一本分くらい
だけどそのちょっとがなんて遠い
届きそうで届かないからあきらめきれない
みんな頑張ってるし あなたはそう言って笑うけど
みんな頑張ってるから頑張らなきゃいけないのかな
願わくば 願わくば
その思いが叶うように
やれないことはないと思うんだ
でも寝不足がひどくこたえるからもう眠らなきゃ
そんな風にまた今日を
コインロッカーに預けるみたいに棚上げしている
みんなそうなんだから いつしか思い込んでいるけど
誰にも似ていない自分を目指した時もあった
願わくば 願わくば
この思いが消えぬように
夕暮れの公園の片隅
鉄棒に小さな指を伸ばし
自分よりほんのちょっとだけ高い上を目指す
後ろ姿 いつまでも見ていた
願わくば 願わくば
いつの日か届くように
願わくば 願わくば
その思いが叶うように
その思いが消えぬように
感情
どんな悲しみさえ 最後ではないこと
気付いてしまったから 嘆くのがすこしむなしくなる
どんな喜びでも 長くは続かないと
わかってしまったから はしゃぐのがすこし面倒になるけれど
いちいち笑って いちいち泣いて
ちょっと照れて また始めよう
どんな愛だって 無敵なわけじゃないから
雨に濡れてばかりじゃ やさしさがすこし疲れてしまう
こんな冬の日には やがて春になって
風も心もあたたかくなるなんて 信じられないけれど
あなたを思って あなたを憎んで
ちょっとすねて また寄り添って
あと何度出会えるのだろう
あと何度味わえるのだろう
心揺らす感情に
いちいち笑って いちいち泣いて
ちょっと照れて また始めよう
いちいちうれしくて いちいち怒って
すぐに忘れて また始めよう
あなたに笑って あなたに泣いて
ちょっとへこんで また寄り添って
いちいち思って いちいち感じて
ちょっと照れて また始めよう
彼女
彼女はまだ思い出せない
いつかなくしたままの心のかけら
彼女は今 月を見ている
変わらぬままに変わってく月を
口に出せないもどかしさを抱いて
あてにならない約束ばかりして
あきれて笑う声がする
どうか どうか どうか どうか
どうか力をください
彼女はただ祈ってる
暗闇の中で
彼女は今 涙を流す
どうしてなのかどうしてもわからなくて
それでもまだ思い出せない
確かに持っていたはずの何か
ひとりで流す涙はいつだって
自分の中に流れ落ちてしまう
誰にも知られることなく
どうか どうか どうか どうか
どうか力をください
彼女はただ祈ってる
暗闇に
いつか いつか いつか いつか
光が見える日まで
彼女はまだ信じてる
暗闇の中で
エール
さようならだね もう今度こそ
こんなに気持ちが静かだもの
出来ることはすべてやり尽くしたはずだね ふたりとも
とてもよく似たふたりだったし
友だちはいつも心配顔
きっと笑われるね 予想通り それがすこし悔しいだけ
勝てるはずない試合だったね
わかっていたけど
簡単に手の届くものばかり好きになるわけじゃない
精一杯に力尽くして 健闘むなしく敗れ去った
拍手を贈ろう 疲れ果てた恋心の後ろ姿に
ケンカをしたり すれ違ったり
だけど笑い合った日もあった
受け止め切れず後ろにそらした思いに傷つきながら
届き切れずに終わったけれど
まっすぐに手を伸ばし続けた
悔いはないなんてとても言えない 思い出に変わるまでは
わかり合えなかったいくつもの
せつない痛みは
負けてきたから強くなれたんだ 何度でも何度でも
精一杯に夢を見ながら 健闘むなしく敗れ去った
拍手を贈ろう 力尽きたひとりずつの後ろ姿に
ゲームセットの声が響いて 夢中で走った時が終わる
拍手を贈ろう 疲れ果てた恋心の後ろ姿に
拍手を贈ろう 長い影を曳いて消える後ろ姿に
星に願いを
いつも一緒にいられるわけじゃないから
そばにいる時は思い切りやさしくしよう
いつもそんなふうに思って会いに行くのに
気づけばすれ違う 言葉と思いが
足りないひと言 多過ぎる感情
足を取られてしまう
雲に隠れて見えない星に願いをかけた
明日こそ 明日こそ やさしい私をください
不意に降り出した細い雨 濡れていないかな
飛んで行けるなら今すぐどこへでも
会えない時間のこんな思いどうしたら
あなたに届けられる
照れてばかりのふたりにもういちど魔法をかけて
この声で その声で やさしい気持ちを伝えて
雲に隠れて見えない星に願いをかけた
明日こそ 明日こそ やさしい私をください
明日こそ やさしいふたりをください

逆光
時々何にも聞こえなくなって
あたしはあたしを見失うから
夜明けが近づく窓のそばで
鼓動に耳をすまして光を待つわ
何をしても報われない
気がして立ち尽くす時もあるけど
さあ太陽を背中に従えて
当たり前をくり返しに行こう
笑ってばかりいられやしないけど
わかっていたはずだ 簡単じゃないことくらい
時間よ止まれと願う日もある
長い一日を恨む日もある
汚い言葉吐くくらいなら
思い切り大声で泣いた方がいい
さあ太陽よ 背中から照らせ
逆光のシルエット 涙を隠して
泣いてばかりいても仕方ない
わかっていたはずだ 傷つくことも 傷つけることも
何を証明しようとしてるんだ
誰に証明しようとしてるんだ
頑張って頑張って大丈夫大丈夫
聞き飽きて 言い飽きて むなしくなるけれど
目を閉じないで
今太陽を背中に従えて
長い影と向き合って行こう
笑ってばかりいられやしないけど
わかっていたはずだ 簡単じゃないこと
さあ太陽よ 背中から照らせ
逆光のシルエット 光を放って
逆らって 戸惑って つまづいて 立ち上がって
敗れ去って また立ち上がって
わかっていたはずだ 傷つくことも 傷つけることも
届きそうになくてもあきらめないことも
another moon
同じ月を見ている
夏の国で あるいは冬の国で
眠る我が子を胸に
もう還らぬ面影を胸に
ここにいるよ ここにいるよ
気づいて下さい
同じ月を見ている
その涙を あるいはその笑顔を
空に舞い上がる夢を
泥にまみれ息絶える夢を
どこにいるの どこにいるの
答えて下さい
ここにいるよ そばにいるよ
届いて下さい
同じ月を見ている
あなたの手をただ握りしめた
あなたの手をただ握りしめた
afterglow
トンネルを抜けたらどこへたどり着くのか
それは誰も教えてくれなかったけど
暗闇の向こうに何かがある気がして
迷うこともないまま走り出していた
見知らぬ人と出会い
隣り合わせた人もいた
みんなどこへ行ってしまったんだろう
長過ぎる暗闇に
時折光を見た
うたかたの夢だった
いつも終わったあとで気づいた
分かれ道のたびに誰かに会えなくなって
口に出せずじまいの思いだけ残った
トンネルの向こうでまたきっと会えるよね
あてもなしに信じるよりほかなかった
大事な人と出会い
新しい理由を手にした
ひとりきりを越えて私たちへ
果てしない暗闇に
かすかな光を見た
うたかたの夢でいい
そのあと闇は余計深くても
すべてはただ流れて
そして私は残った
あと何度散り行く春を見るだろう
長過ぎる暗闇に
確かな光を見た
運命を愛してる
ためらわず伝えよう
果てしない暗闇に
かすかな光を見た
うたかたの春でいい
惜しむことなく今を生きてる
トンネルの向こうに見覚えのない光
あれは多分 多分
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