『bird's-eye view』
2002年4月24日リリース
1.夜間飛行
2.満天
3.ここはなんてあたたかくて
4.流星の日
5.kissing
6.pain scale
7.街灯の月
全作詞/篠原美也子
夜間飛行
自分で自分のことを抱きしめるくせがついて
気が付いたらいつでも腕組みばかりしてる
たたまれたままの翼 舞い上がる夢を見ては
たたきつけられたあの日を思う
人生は何が出来るかを探す道じゃなくて
何が出来ないかを思い知らされる旅だと知って
風の無い街に浮かぶ 幾千の船のひとつ
たどり着くことのない海を思う
今夜こそ
夜に羽ばたき出す鳥のように
空へこの両手を解き放って
高く 高く 手を伸ばす
あなたひとりだけと思った人の
決して消えて行かない思い出を
Tonight tonight
ほどいて
自分で自分のこと傷つけるくせがついて
天気予報は晴れ なのにいつも傘の支度
出会ったその瞬間に さよならが見えたとしても
くり返す愛の言葉を今は
信じてる
今夜何もかもを解き放って
泣き疲れた小さな子供のように
深く 深く 眠りたい
たったひとつだけと願った夢を
ただなすすべもなく壊した日を
Tonight tonight
許して
今夜こそ
夜に羽ばたき出す鳥のように
空へこの両手を解き放って
高く 高く 手を伸ばす
あなたひとりだけと思った人を
たったひとつだけと願った夢を
Tonight tonight
ほどいて

満天
数知れぬ痛みたちをちりばめ
街は今夜も輝く
満天の星空を映してる
海のように揺れながら
くやしくて くやしくて 泣いていた彼女
今ごろは必死で笑ってるだろう
すこし重たいまぶたメイクで隠して
きっといつも通り 何も無かったように
数知れぬ願いたちのかけらが
街を今夜も彩る
満天の星空を見上げてる
花のように揺れながら
がんばって がんばって 気が付けばいつも
からっぽの心が残される
波風を立てないため 傷つかないため
ボスの顔を立てるため もうたくさんだ
名も知らぬ感情を閉じ込めた
胸の奥がざわめく
満天の星空を夢見てる
夜のようにひそやかに
好きなように 思うように
そんな日がいつか来るように 来るように
数知れぬ痛みたちをちりばめ
街は今夜も輝く
満天の星空を映してる
海のように揺れながら
揺れながら

ここはなんてあたたかくて
終わりそうにない冬 立ちはだかる風
見知らぬドアが開く やわらかい光の中から
なつかしい声が言った
おかえり 待っていたよ
ここはなんてあたたかくて
やさしい人ばかりなのだろう
すこしだけ眠ろう
慣れてしまえばきっとここも寒くなる
抱きしめられるたび 聞こえてくる声
そこじゃないとささやく そしてまたひとりが始まる
騒がしい街の中で
かたく耳をふさいで
ここはなんてあたたかくて
静けさに満ちているのだろう
すこしだけ眠ろう
慣れてしまえばきっとここにもいられなくなる
束の間で はかなくて
その記憶で生きて行く
ここはなんてあたたかくて
すべてを忘れてしまいそうで
今はただ眠ろう
またいつの日か風の街に出て行く
ここはなんてあたたかくて
永遠すら信じてしまいそうだ
今はただ眠ろう
またいつの日か風の街を目指すまで
ここはなんてあたたかくて

流星の日
どうなるものでもないのに
預けた手を握ってくれて うれしかった
そのあたたかさで一生歩いて行けるとそう思った
どこへも行けやしないのに それでも
笑ってくれて うれしかった
そのあたたかさでどんな坂道も登って行けるとそう思った
半分だけの月が見てる
満たされる日は来ない
あなたに出会えた 今はそれだけ
この世のすべてに ありがとう
今宵は街に星が降って
今ならきっと言える
流星に願いを掛けた
どうかどうか このまま
沈黙を守る力を
背を向ける勇気を下さい
どうなるものでもないのに
預けた手を握ってくれて ありがとう
そのあたたかさで一生生きて行けるとそう思った
そのあたたかさを一生忘れないとそう思った
そう思った

kissing
時計を隠してみる
夜が明けないように
窓の向こうの月
どうかどうか 目を閉じていて
I'm just kissing you このままで
I'm just kissing you このままが
髪を絡ませてみる
まだ熱の残る指
伝え切れぬ思い
いつもいつも 言葉じゃなくて
I'm just kissing you そのままで
I'm just kissing you そのままが
声よりも吐息で
どうかどうか 名前を呼んで
I'm just kissing you このままで
I'm just kissing you 今はただ
I'm just kissing you 永遠を
I'm just kissing you 閉じ込めて

pain scale
まだ走れるだろう 誰かが言う
その程度ならば 誰かが言う
あたしは頷く 出来る限りの
笑顔で頷く 大丈夫です
悲しみの幅 涙の数
眠れない夜 その長さ
どれくらい?どれくらい?あとどれくらい?
痛みは
よくあることだろう 誰かが言う
みんなそうなんだ 誰かが言う
あたしは頷く 声も立てずに
何度も頷く その通りです
せつなさのわけ 憎しみの量
失くしたものの その深さ
どれくらい?どれくらい?ねえどれくらい?
痛みは
ねじれた心 止まない雨
比べ合っても意味など無くて
誰かにとって大事なものは
誰かにとって紙くずだ
どれくらい?どれくらい?あとどれくらい?
痛みは
どれくらい?どれくらい?ねえどれくらい?
痛みは
どれくらい?

街灯の月
改札を抜けて階段を昇る
前を行く人の踵を見て
顔を上げれば見知らぬ背中が
ゆるやかに続いてる
目をこらし見つめたけど
行く手に光は見えなくて
夜の中それぞれが
今日の終わりへ散って行くだけ
トンネルの果てに光を見てた
幼い日の旅は遠く
暗闇から暗闇へと続く
日々をひとり生きてる
厚い雲に覆われて
今夜は星も見えないけど
道を照らす街灯が
夜ににじんで満月のよう
トンネルの果てに光を見てた
幼い日の旅は遠く
暗闇から暗闇へと続く
日々を生きて行くけど
街灯の月明かりをたどって
見慣れた道を帰ろう
見慣れた道を帰ろう
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