『海になりたい青』
1993年5月21日リリース
1.心のゆくえ
2.ひとり
3.夢を見ていた
4.Time is ripe
5.同じ様に朝が
6.Everything
7.Keeping my step
8.愛している
9.Passing
10.青
全作詞/篠原美也子
心のゆくえ
今日も明日もずっとずっと生涯かけて問いかける
たとえ気に染まぬなりわいの中でも誰より高く空見ていても
明日を明日を待つ理由を 明日に魅かれる心のゆくえを
どんな歌に歌われるより どんな人が語るより
肌で感じるアスファルトは冷たい 故郷を後にして初めての夜
本当は一番愛してるはずのふるさとの言葉がなぜか
恥ずかしく優しさにも無口になった 故郷を後にして7日目の午後
負け犬にだけはなるんじゃないと耳もとの声くり返す
今日も明日もずっとずっと生涯かけて問いかける
明日を明日を待つ理由を 明日に魅かれる心のゆくえを
見知らぬ都会も月日と共に見慣れた景色に変わる
抱いた夢だけそのままに暮らしに追われ 慣れてきているみつき目の朝
見果てぬ夢をいつも語ったなつかしい言葉を話す友が
今日はなぜかうつむいてばかりいる 少し疲れた1年目
故郷へ帰ると告げるお前の瞳を誰が責められる
今日も明日もずっとずっと生涯かけて問いかける
明日を明日を待つ理由を 明日に魅かれる心のゆくえを
ノイズだらけの地下の店で何に向かって叫ぶのか
ボロきれのようになりながら それでもRock singer本当の明日はいつ
スポットライトは夢の数だけ用意されてはいないけれど
今日も明日もずっとずっと生涯かけて問いかける
たとえ気に染まぬなりわいの中でも誰より高く空見ていても
明日を明日を待つ理由を 明日に魅かれる心のゆくえを

ひとり
何をしても誰かに似ているようでなぜか不安で
どこへ行ってもうまく話せない気がしてすこし恐くて
人込みをさけて歩けばどこか淋しい
ないものねだりの恋いつもくり返す
汗をかいたドアに押し付けられて今日が始まる
寝不足のまぶたに生まれたての朝はまぶしすぎる
反戦集会が一瞬 景色をよぎる
ターミナルまではあと5分 息がくるしい
たわいのない言葉に笑い転げてはそっと溜め息
巧みに隠された皮肉をよけながら時を過ごして
誰もみんなこんな風に生きているんだし
辛く思えるのはまだ甘えているからね
面倒な時には笑顔を浮かべて頷けばいい
疲れてるせいにしてはぐらかせるならそれも素敵ね
忘れることが出来なくちゃ生きてゆけない
胸にしまいこんだ夢がすこしざわめいた
肩をぬらして雨は続く
雲は厚く空は見えず
どうにもならないことばかり見える
雨は降り続く そして朝は来る
白い杖をけとばし改札へ向かう人の流れを
動き出した電車の窓から見ていた週末の夜
気にしていたらきりがない辛くなるだけ
それでも振り返る窓に映る私は誰
この世の中でひとり自分だけが間違いに思えて
傷つかない為に傷つける自分がとても嫌いで
道を聞こうとすれば声がかすれる
見上げる夜空は青 海に似ている
肩をぬらして雨は続く
ひとりずつの夜をたたく
どうにもならないことで泣きたくはない
雨は降り続く そして朝が来る
何をしても誰かが笑ってるようでなぜか不安で
言葉たちはいつかあやふやを愛して背中を向ける
忘れたくないことよりも忘れたいことが増える
見上げる夜空は青 海になりたい
肩をぬらして雨は続く
髪はふかずに傘もささずに
どうにもならないことを抱きしめる
雨は降り続く けれど朝は来る
肩をぬらして雨は続く
雲は厚く空は見えず
どうにもならないことで泣きたくはない
雨は降り続く
けれど朝は来る けれど朝は来る
雨は続く
夢を見ていた
ちょっとばかりいい気になって はしゃぎすぎていたみたい
優しくされて その気になって張りきりすぎてバカみたい
「大丈夫だよ きみはきっと」何度も何度も頷いて
その上笑顔まで見せるなんて愛想が尽きるお人好し
こんな夜に似合う言葉など多分ひとつも無い
ドラマのように気の利いたセリフなんて言えやしない
このドアを閉めさえすれば このドアを閉めてしまえば
よくあることね どこにでもあるほんのささいな出来事ね
あなたも少し私も少し カン違い間違いすれ違い
タイミングよねこういうのは運も結構あるのよね
そのシャツやっと着てくれたね 3日遅れたプレゼント
こんな夜は優しいだけの無邪気な友達に
会いに行こう たわいのない噂話でもしよう
この夜が明けさえすれば この夜が明けてしまえば
夢を見ていた 夢を見ていた
覚めてゆくことなど思いもせずに 夢を見ていた
夢中になって話したこと次に会えば忘れられてた
ダイヤルしても留守番電話 乾いた声が答えるだけ
仕事だから忙しいから仕方なかった そうだよね
最後にひとつだけ聞かせてよ あたしあなたの何だった?
こんな夜は少しぬる目のお湯につかりながら
口ずさむよ「from bath-room with my love」
この恋はシャボンの泡ね 揺れて光って弾けて消えた
それでも好きで すごく好きで ふたりでやって行きたくて
すねたりしたし ふくれてもみた だけど責めたことは無かった
いっそもっとわがまま言って困らせた方がよかったの?
いやだ 涙 どうして泣くの 悲しいから?悔しいから?いいえ楽しすぎたから
夢を見ていた 夢を見ていた
覚めてゆくことなど思いもせずに
夢を見ていた 夢を見ていた
悔やむことなどない 夢を見ていた
Time is ripe
思い焦がれた挙句の恋は どちらが悪いのかさえ解らないまま
水に映った景色のように無邪気な小石にはかなく崩れた
いつも放り出されていたから淋しくなんかはなかったけれども
伝えきれず終わった思いが今でも時をあの日に戻すよ
何か狂い始めたとすれば髪を切ったあの夏の日から
思い出すことばかりが増えて明日に向かう言葉はなかった
描いた夢のすべてから あなたの姿がひとつずつ消えてゆく
忘れてしまうのなら 今
心があなたを憎んでいるうちに
忘れられる時は 今
すべてがこの手を滑り落ちて行った
友達同志に戻れるような やわな間柄じゃなかったはず
差し出された右手を見つめて涙をこぼす気にもなれなかった
どうせ解ってくれやしないと思えばその分笑顔が増えたね
本気でケンカも出来ないようじゃ本当に好きになんかなれないのに
失くした歯車の跡を両手で押さえて それでも生きてゆくよ
強くなるのなら 今
瞳を閉じても背中しか見えない
強くなるのなら 今
すべての希望が通り過ぎて行った
その人は不意に訪ねてきた 何にも聞かずにゆっくり笑った
僕はきみの味方だと言った 嘘でもいいと思ったら涙が出た
強くなるのなら 今
すべてがこの手を滑り落ちて行った
強くなるのなら 今
すべての希望が通り過ぎて行った
強くなるのなら 今
見知らぬ誰かが きっとドアをたたく
強くなる 時は今
同じ様に朝が
生まれてきたのはきっと時の流れの気まぐれで
特にそれらしい理由なんてひとつもなかったはずだけど
生まれてきたくて生まれてきたんじゃないとほざいたあいつは
すべての悲しみにそう言って言い訳をするのだろうか
生まれてきたことが痛みだけにしか思えない夜には
ごろりと寝転べば 何の飾りもないただの命になった気がする
金で太った政治家にも死にかけてる野良猫にも
同じ様に同じ様に朝は与えられる
God bless you 夜明けは何ひとつ
God bless you 待ってはくれない
生きてることはきっと時の流れのいたずらで
多分命を守るすべなどひとつも心得ちゃいない
生きてることは くだらなくてつまらなくてだけどいとしい
同じと知ってても尽きせぬ明日への恋心 抱きしめて眠るのさ
金で太った政治家にも死にかけてる野良猫にも
同じ様に同じ様に朝は与えられる
God bless you 夜明けは何ひとつ
God bless you 待ってはくれない
ガードレールに腰かけてテールランプを見ているLonely boy
行方知れずの恋やあきらめたままの夢が
ぐるぐる頭を回り出す ずきずき胸が痛み出す
世界で一番卑怯者 そんな風に自分を責めるけど
同じ様に同じ様に朝は与えられる
God bless you
Everything
思い出してみればどんな時でも
ふと気が付くとあなたのこと考えていた
雨の日も風が窓をたたく夜も
こみあげてくるあなたの面影を抱いて眠ってた
ひとを好きになれば 誰でも同じ
目には見えないものばかりが欲しくなるもの
会いたくて からだがふたつに折れて
声もたてずにひざを見ていた長い夜
もう今は遠い昔のようで
笑ったことも やさしい言葉も
それなのになぜか今がいちばん
あなたのことが 近くに思える
思い出してみれば色んなことは
あなたがそばにいてくれたから出来たみたい
会いたくて からだがふたつに折れる
悔しいけれど 何もかも 何もかもありがとう
きっといつかこんな日が来ることは
出会った時に胸のどこかでわかっていた
ひとを好きになれば 誰でもきっと
心の中が知らないうちに強くなる
もうこれで何も待たなくていい
電話のベルも あなたの言葉も
もうひとりきりで泣かなくていい
帰らぬ恋を夜空に放して
いつものように笑ってみよう
すべてが夢に 思えてくるまで
思い出してみれば うれしいことも
悲しいことも すべてはあなたがいたから
会いたくて からだがふたつに折れる
さよなら そして何もかも 何もかもありがとう
Keeping my step
いつものように夜は明けて行き
目覚めるのは昨日までと同じ私
服を選び 化粧をして
駅へ続く道を急いで行く
追い立てるように過ぎ去って行く
時の中で古い夢など忘れ果て
悲しくもない 悔やんでもいない
ゆるやかな坂を踏みしめるように歩いている
一日は長く 一年は早く
時にはふと溜め息の中で目を閉じるけど
そんな時は胸の奥から
ほんの少しの勇気を取り出してみるわ
街にあふれるはやりの歌は
自由になれと やりたいようにやれと言う
いい気なものね 勝手なものね
何ひとつも救うことなど出来ないくせに
ありきたりなことと諦めることは違うのよ
Keeping my step,my stance 心のまま
自由はいつもそれぞれの色に染まるもの
Keeping my step,Keeping my stance
ありきたりなことと諦めることは違うのよ
Keeping my step,my stance 心のまま
自由はいつもそれぞれの胸に宿るもの
Keeping my step,Keeping my stance
いつものように夜は明けて行き
目覚めるのは昨日までと同じ私

愛している
長い夢のその後では
すべては移ろいやすい時代の気まぐれ
気付いていた 本当はとっくに
追い越す背中を見つめながら
長い夢のその中では
すべてはひとつの朝につながるものだと
信じていた 理由はなくても
まだ見ぬ明日に恋していた
夢中になった方 夢中にさせた方
愚かなのはなぜ? 選べるのは誰?
希望はいつでも絶望という名の服を着て笑っている
いつかきみが言ってた言葉 なぜだろう思い出してた
長い夢から覚めた後で
この手に残ったものをぼんやり見ていた
きみは今日も自分に似ている
羽の無い鳩を飛ばそうとしてた
空に向かい 何度も何度も
本気になった方 本気にさせた方
やさしいのはなぜ? 笑えるのは誰?
足りないものだらけの君をそれでもいとおしく思うよ
つぎはぎだらけの運命を それでも
足りないものだらけの今をそれでもいとおしく思うよ
でこぼこだらけの運命を それでも愛していると言える
Passing
ひとりでいたらきっと泣いてしまう
こんな気持ちのままじゃ帰れない
言葉にも出来ないくらい切ない思いに胸がざわめいて
ほんのわずかな仕草に望みつないで
次に会える日 指折り数えてたのに
あっけないひと言に自分でもおかしいくらいに傷ついて
泣くのはよそう いつもより少し酔ってしまおう
いつでも口笛吹いて乗り越えられるさ
悲しまないで Everything is passing
誰かといたらきっと甘えてしまう
心の中をきっと見せてしまう
誰だって自分にしか解らない痛みにもがいているはず
知らない店ならどこでもよくて
安っぽいドアをゆっくり押せば
待ち合わせ待ちぼうけ そうね誰もが誰かを待っているね
ガラスの靴の片方だけしっかり抱きしめて
いつでも口笛吹いて乗り越えられるさ
悲しまないで Everybody is waitingsomebody
ひとりでいたら きっと泣いてしまう
声を聞いたら きっと強がってしまう
いつでも口笛吹いて乗り越えられるさ
悲しまないで Everything is passing
いつでも口笛吹いて乗り越えられるさ
悲しまないで
Everything is passing
青
言葉にできず 形にならず
だから余計に胸を揺さぶってる
きみでなくちゃ あなたでなくちゃ
もしも そんな風に思い合えたらいい
治り切らない風邪のように
届かぬ恋は微熱 瞳をうるませて
わざとすねたり はしゃいでみたり
でも どれひとつもあなたは選ばない
私はまるで下手な絵描きのように
出せない海の色出そうとしている
パレットには創りそこねた青
そして私も 海になれない青
道をはさんで向き合ったまま
いつまでも渡れず手を振り続けてる
あなたはやがて街に消えて
私は微笑んだままいつまでも泣いていた
やさしくなんてしなくていいわ
恋でないなら世界一憎んでほしい
身の程知らずさと誰かが言っても
この思いもうどこへも帰れない
パレットにはまた新しい青
そして私も 海になりたい青
私はまるで下手な絵描きのように
出せない海の色出そうとしている
私はまるで下手な絵描きのように
出せない海の色出そうとしている
パレットには創りそこねた青
そして私も 海になれない青
海になりたい 青
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