逆光

時々何にも聞こえなくなって
あたしはあたしを見失うから
夜明けが近づく窓のそばで
鼓動に耳をすまして光を待つわ

何をしても報われない
気がして立ち尽くす時もあるけど

さあ太陽を背中に従えて
当たり前をくり返しに行こう
笑ってばかりいられやしないけど
わかっていたはずだ 簡単じゃないことくらい

時間よ止まれと願う日もある
長い一日を恨む日もある

汚い言葉吐くくらいなら
思い切り大声で泣いた方がいい

さあ太陽よ 背中から照らせ
逆光のシルエット 涙を隠して
泣いてばかりいても仕方ない
わかっていたはずだ 傷つくことも 傷つけることも

何を証明しようとしてるんだ
誰に証明しようとしてるんだ
頑張って頑張って大丈夫大丈夫
聞き飽きて 言い飽きて むなしくなるけれど
目を閉じないで

今太陽を背中に従えて
長い影と向き合って行こう
笑ってばかりいられやしないけど
わかっていたはずだ 簡単じゃないこと

さあ太陽よ 背中から照らせ
逆光のシルエット 光を放って
逆らって 戸惑って つまづいて 立ち上がって
敗れ去って また立ち上がって
わかっていたはずだ 傷つくことも 傷つけることも
届きそうになくてもあきらめないことも