河を渡る背中

作詞/作曲 篠原美也子

あなたの夢を見た 遠くで手を振っていた
今どうしているのだろう 夢はまだ遠いですか

あなたが言っていた言葉をふっと思い出す
生きて行く それだけならどこにいても何をしてでも

流れて行くのか 流されて行くのか
いずれにしてももう選べない

暗闇に沈むこの河の向こう
数え切れない背中が目指して行く
それぞれに描く岸辺には決して
たどり着けないとわかっていても

私の夢はまだ遠くで手を振っている
生きて行くだけの日々はゆるやかですこし淋しい

恐れることより受け止めることね
強くなるよりも逃げないことね

暗闇に沈むこの河を渡る
数え切れない背中が力尽きる
胸の奥深く描いた岸辺に
手を伸ばしながら 伸ばしながら

あなたの夢を見た かすかに笑顔が見えた
そうねきっとあなたもまだ どこかでこの河の向こう目指している

暗闇に沈む幾つもの背中
たどり着けずに流れに呑まれても
恋しい誰かや 尽きせぬ思いに
たどり着きたくて たどり着きたくて
あなたもどこかで 私もこうして
この河の向こう目指す背中のひとつ

この河の向こう